国内ツアー通算7勝の飯島はツアーを退き、現在はプロアマ問わずゴルフレッスンで活躍している。

「茜ちゃんはメカニック派で、私は感覚派。だから、もうちょっと基本を教えてもらえたらいいなと思って。茜ちゃんは教え方が上手いんですよ！」

　理想は、力みをなくし下半身を使うスイングをすること。　

　今までも誰かに指導を仰げば、自身のスイングのどこがウィークポイントか指摘されてきた。ただ頭で理解しても、カラダが思うように動かなかった。だが、ここを直したら、次はこのポイントと、飯島に段階をふまえて指導されることで、今まで出来なかったスイングが徐々に身についてきている。

米女子ツアー・ウォルマート選手権2日目　©︎Shizuka Minami

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現地レポーター「ホールインワンは練習の成果」

　WOWOWの中継レポーターとして現地取材を続ける片平光紀（初代アマチュア世界ランキング1位）も、上原のスイングに変化を感じている。

「ショットがうまくいった時、真っ直ぐ良いボールが出ていますね。2番のホールインワンは練習の成果だと思います。同日の13番パー3でもピンに当たったんですよ。しかも（2番ホールと）同じく5番ユーティリティで。新しいスイングがしっかり自分のものになってきたら、もっと結果につながるでしょうし、楽しみだなと思います」

　本人曰く、今のスイングの完成度は50％ぐらい。今はまだボールが右や左に飛ぶなど、ときどきミスショットが出ることもある。ただ片平は、1つのことに真剣に取り組める“忍耐強さ”こそ、上原の真骨頂だと語る。

ショットを打つ前にスプリットハンドで素振りをする上原　©︎Shizuka Minami

「試合中でもショットの度にスプリットハンド（右手と左手を離してグリップを握ること）で素振りをしてるので、スイングの手応えを掴むことを最優先してるように見えます。たとえミスショットしても、アプローチショットなどで冷静にリカバリーしていますね」

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