「確かに最近JリーグでもFKが直接入るのはあまり見ていないですし、そう考えるとヤバいかも（笑）。でも、キッカーはいますよ。久保（建英）くんもいるし、堂安（律）も蹴れるし。右キッカーですか？　岳（柴崎）もいるし、田中碧も蹴れるんじゃないですか。

　じつは僕も元々キッカーではなかったし、ブンデスに移籍してから任されるようになっただけですから。蹴ろうと思えば、誰でも蹴れますよ」

　清武は自身を謙遜しながら、誰でも大丈夫というが、そう簡単ではないだろう。

　絵空事と思われるかもしれないが、ワンポイントのキッカーとして、ゲームが膠着した際の切り札として森保ジャパンにベテランの清武がいたら面白くなりそうな気もするのだが……。

「いやいや、もう全然ダメです。いまの僕なんか代表のスピードについていけないですよ。とくに前の方はタレントが揃っているし、4-3-3の中盤の3枚は運動量も多い。それこそ（同じロンドン世代の原口）元気がいま中盤でプレーしているのは、凄いと思います。元々、元気はそういうタイプじゃなかったのに……。それに、僕はセレッソでも最近は（セットプレーは）あまり蹴ってないですからね」

＜続く＞

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