欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「KUBOコール」や「武房、シャツくれませんか」日本語メッセージの少年、猛プレスに感謝のハグ…“久保建英リーガ100戦目の進化”を撮った
posted2022/09/21 17:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガ6節、レアル・ソシエダ対RCDエスパニョール戦撮影のため、バスク州サンセバスチャンに向かった(※撮影の様子は【新着写真】からもご覧になれます)。
ホームのソシエダは、ヨーロッパリーグ・オモニア戦から中2日で迎える一戦。ソシエダ所属の久保は、そのオモニア戦では途中出場から勝ち越しゴールをアシストしている。
対するエスパニョールは、ここまで1勝1分3敗と波に乗れていない。さらにソシエダホームでの直近6試合で勝ち点を2しか獲得できておらず、苦手なスタジアムとしている。
21歳にしてリーガ100戦出場という快挙
久保は大方の予想通り先発出場となり、ラ・リーガ通算出場試合数を100とした。
日本人選手としては、乾貴士以来の記録となるが――外国人枠があるラ・リーガにおいて、21歳という久保の年齢を考えるとそのすごさが際立つ。
キックオフは日曜18時半、3万人超のサポーターがレアレ・アレーナを埋めた。ソシエダイレブンは、前節負傷を負ったサディクへのメッセージTシャツを着用して登場。
それを見つめるキッズサポーターの眼差しには思わずカメラを向けてしまうほどの憧れがあふれて輝いていた。
これには久保を取り巻く、今までとはちょっと違う環境にも関わりがある。
通常、ソシエダは優勝候補に挙がることはない。世界的なクラブというよりは、地元で愛される街クラブだ。レアル・マドリー、バルサなどのように全選手が各国代表エースクラス、というわけにはいかない。
トップチームのメンバーには多くのバスク出身選手が在籍し、ユースの頃から見続けてきたという、親心のような気持ちで応援するサポーターも多い。
そんな身近に感じられるような選手の中には、スペイン代表として活躍する選手もいる。
自ずとサポーターのヒーローは、オヤルサバルやメリノ、バスク出身ではないが世界的名手であり、3シーズン目を迎えるダビド・シルバで、彼らに注目が集まる。また23歳スビメンディも、ソシエダCチームから上り詰め、今スペイン代表で嘱望されるブスケッツの後釜候補の1人となっている。
日本語メッセージを恥ずかしげに掲げる少年も
久保の視点に立てば――ピッチに入れば明らかに違いを作り出すことができたマジョルカやヘタフェ時代とは、サポーターの見る目も違う。
こんなチームの中で加入から半年も経たない久保の存在は、文字通り“期待の若手新加入選手”だ。現に、ホームスタジアムで「TAKE」と文字の入ったユニホームを探すのは難しい。