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父・東尾修と“3歳差”、東尾理子が石田純一との結婚を本気で考えた瞬間「もちろん噂は聞いてましたけど…」〈ロンハーSPでプロポーズ〉
text by
郡司倫Rin Gunji
photograph bySankei Shimbun
posted2022/09/19 11:03
父・修の野球殿堂入りを祝う会に駆けつけた東尾理子・石田純一夫妻(2010年)
結婚した10年以降も、主催者推薦などでJLPGAツアーのトーナメントには出場していたが予選通過は1試合にとどまり、12年からは事実上のツアー撤退。それから3人の子どもが生まれて子育てに奔走しているためゴルフからは離れていたが、最近になってまたラウンドする機会があるという。
「お仕事でコースを回ることになり、10年以上ぶりにアイアンを新調しました。いまは月イチくらいでプレッシャーのないラウンドを満喫しています。ゴルフ場って気持ち良いなー、とか、フェアウエーって柔らかいなー、とか、現役時代は感じられなかったことに気づきますね。意外と飛距離も落ちてないし、プライベートのラウンドは楽しいです」
現在46歳の東尾は、レジェンズツアー(45歳以上の女子プロを対象とするシニアツアー)の出場資格を持っている。長男の理汰郎(9歳)から出場を勧められることもあるそうだ。
「自分がシニアの年齢になっていることにまず驚き(笑)。試合に出るとなると、ちゃんと身体づくりからやらないといけないので、また大変ですけど……。いまは3人の子育てで手一杯なのでなかなか練習やトレーニングの時間が取れませんが、いずれチャンスが出てきたらチャレンジしたい気持ちもあります」
解説者としても活躍「今の女子ゴルフ界は層が厚い」
最近では解説者としての活動にも力を入れている。渋野日向子や畑岡奈紗が上位入賞した8月のAIG全英女子オープンでも、技術的なコメントに加えて、試合やショットに臨む選手のリアルな心境を伝えていると、評価を高めた。
「解説をしていると、いまの若い選手がスイング技術だけでなく、フィジカルとメンタルでも高いレベルにあることを実感できます。海外メジャーでも崩れることがありませんから。学生のアマチュアゴルファーがツアーに出るときも、ただ出るだけじゃなくて勝つイメージまでできている。本当に層が厚いですよ。10~20年前は多くの韓国人選手がUSLPGAツアーで活躍していましたが、近い将来、日本人もそうなるでしょう。メジャーを獲れそうな選手もたくさんいるので、期待しかないですね」
これまで自分を支えてくれたゴルフ界に恩返しをしたい気持ちは人一倍強い。楽しさと厳しさが共存するレジェンズツアーでプレイするシニアプロとして、ゴルフの最前線をわかりやすく伝えるトーナメントの解説者として。自身とゴルフとの新しい接点を見出しながら、第2のゴルフ人生を歩んでいるところだ。
(つづく)
Hair&Make / Mitsugu Takahashi
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