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織田裕二のラスト『世界陸上』をモノマネ芸人・山本高広はどう見たか? 「最後の“地球に生まれてよかったぁー!”にはシビれました」
posted2022/09/16 11:00
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph by
Wataru Sato
7月25日、TBS『世界陸上オレゴン』中継の最終日。織田裕二さんによる“ラストスピーチ”が始まった。
「僕たちは今回で終わりますが、世界陸上はまだまだ続きますよ。来年はブダペスト、そして3年後は東京です。無観客だった東京オリンピック。3年後にコロナも戦争もなく、満員の国立競技場、そこに立つ超人たち。ぜひ、その目で見てください……」
1997年から25年間にわたって務めてきた世界陸上のメインMCを卒業する。その最後の最後に、両拳を突き上げて、まさかの言葉を叫んだ。
「地球に生まれてよかったぁー!」
2007年大阪大会で生まれた伝説の“織田裕二語録”。15年ぶりの復活はすぐさま話題となり、Twitterのトレンド1位になった。そしてこれに誰よりも驚いたのが、モノマネ芸人・山本高広さんだ。
「キター!」「ずっちーな」「地球に生まれてよかったぁー!」
数々の織田裕二モノマネで大ブレイクを果たし、一時期は織田さんの所属事務所との確執も噂されてきた男は、あのラストメッセージを聞いたとき、何を思ったか――。(全3回の1回目/#2、#3へ)
知人から「見た?」「やったよ!」ってLINEが届いて
――織田裕二さんの「地球に生まれてよかったぁー!」というラストメッセージは、オンタイムで見ていましたか?
山本 録画をしていて、後から見ようと思っていたんです。そうしたら、知人から「見た?」「やったよ!」ってLINEが届いて。訳も分からないまま慌てて録画していた世界陸上を再生したら、最後の最後に織田さんが「地球に生まれてよかったぁー!」と叫んでいた。えーっ!って、本当にびっくりして。Twitterのトレンド1位になっていましたからね。シビれましたよ。
――そもそも山本さんが「地球に生まれてよかったぁー!」のモノマネをやり始めたきっかけは?
山本 2007年の世界陸上大阪大会に向けた事前告知CMを見たことでした。深夜にテレビをザッピングしていたら、たまたまCMで織田さんが「地球に生まれてよかったぁー!」と叫んでいた。一瞬の出来事でしたけど、すごいコメントだなと衝撃を受けて。僕、高校時代に一度だけ、女の子から「織田裕二に似てる」と言われたことがありまして(笑)。2001年頃から織田さんのモノマネ自体はレパートリーに入っていました。だから当時、オーディションを受けていたフジテレビの『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』で、さっそくやってみたんです。「大阪世界陸上の事前のCMで、つい規模が大きいコメントを言ってしまったときの織田裕二」というネタで。
織田さんの世陸ワードは「センゴ」「タメ」だけでなく…
――スタジオでの反応は、いかがでしたか。