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大谷翔平の起用法、佐々木朗希と短期決戦…達川光男が真剣に語る“WBCメンバー選考”3つの視点「外野手の組み合わせは本当に難しい」
posted2022/08/30 17:25
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
L)Hideki Sugiyama R)Getty Images
新型コロナウイルスの流行により開催が延期になっていた野球の国・地域別対抗戦、第5回WBCが来年3月に開幕することが正式発表された。8月19日には、メジャーリーグ・エンゼルスの幹部が、注目の大谷翔平投手の出場について容認する意向を表明。大物メジャーリーガーの参加で俄然注目を集める世界一決定戦に向け、覇権奪回を目指す日本代表はどう戦うべきか? 気になる代表選考のポイントは? 野球解説者の達川光男氏に聞いた。(全2回の前編/#2「現役時代の伝説編」へ)
日本代表にとって願ってもない吉報が飛び込んできた。共同通信によると米国時間の8月19日に、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが大谷のWBC出場について容認する意向を表明。投打二刀流での出場も認めたという。大谷自身も以前から出場したい意思を示しており、昨季シーズンMVPのスーパースターが参戦する可能性は大。これには達川氏も心を弾ませている。
「大谷はスピード、パワー、正確性と全てを兼ね備えているトップ選手だよ。メンタルも強いしね。エンゼルスに残留したから、このままいけばプレーオフもなくオフシーズンも長い。しっかり休養がとれて、調整が前倒しになるWBCに向けても万全でのぞめるんじゃないかな。栗山(英樹)監督ということで気心も知れているだろうしね。日本が優勝するために、彼が出てくれるのはまさに鬼に金棒よ。鬼に金棒は英語でどう言うんかね?」
ポイント1)先発「4本柱」と佐々木朗希の選考
6年ぶりに開催される第5回大会は、過去最多の20チームが参加する。1次ラウンドは東京、台中、アメリカ(アリゾナ、フロリダ)の4カ所で総当たり戦を行い、それぞれ上位2チームが準々決勝へと進む。今回から、この準々決勝から一戦必勝のノックアウト方式が採用されるため、先発投手の人選、起用法はより重要となってくる。