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「もし双子じゃなかったら…」“スターダムの女子高生3姉妹”の末妹・妃南15歳に聞く「姉たちに伝えたいこと」《特別グラビア》

posted2022/08/25 11:02

 
「もし双子じゃなかったら…」“スターダムの女子高生3姉妹”の末妹・妃南15歳に聞く「姉たちに伝えたいこと」《特別グラビア》<Number Web> photograph by Essei Hara

15歳の妃南はスターダムに所属する3姉妹の末妹。双子の姉・吏南、長姉・羽南との関係や、プロレスラーとしての目標を語った

text by

原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

女子プロレス団体「スターダム」に所属する双子の女子高生レスラーの妹・妃南選手のインタビューをお送りします。(双子の姉・吏南編はこちら)

 スターダムで活躍する15歳の妃南(ひな)は、この4月に高校生になったばかりだ。18歳で長姉の羽南(はなん)、双子の姉の吏南(りな)と3姉妹そろって“JKファイター”となった。

「(高校入学を機に)少しプロレスに対して余裕ができました。中学の時は勉強、勉強でしたから。高校生になってプロレスに集中する時間が増えて、そのぶん思い詰めすぎずにラフに考えることができるようになりました。

 受験勉強は大変でした! 精神的にもすごくやられたし、身体的にダウンしていた時期もありました。受験のためにプロレスを欠場したので、合格しなきゃという大きなプレッシャーがあって……。合格してホッとしました(笑)。羽南と吏南は面接と作文の推薦入学だけど、私は一般入試だったので」

「姉妹の中で私がいちばんオシャレ」

 高校に合格すると、妃南の雰囲気はガラリと変わった。筆者も3月27日の両国国技館のリングで復帰の挨拶に立った妃南が、本人だと理解するまで少し時間がかかった。

「中学と違って校則が緩くなって、学校に行くのが楽しくなりました。やっぱりオシャレができるようになりましたから。中学では髪は耳より下で結べとか、眉毛を整えるのも禁止だったし、靴下もくるぶしより上とか、いろいろ面倒なルールがあったんです(笑)」

 妃南は15歳という実際の年齢より大人っぽく見える。見た目だけでなく、プロレス界で揉まれてきた経験がそうさせるのかもしれない。

「学校でいつもしゃべる子は、私がプロレスラーであることを知っていますね。でもみんなが知っているわけではないです。性格は静かめというか、ワーワーしているグループや集団が苦手で……。3姉妹の中でたぶん私がいちばんオシャレで、頭もいいんですけど(笑)、家では結構わがままで、お姉ちゃんたちに甘えちゃうところもあります」

 1学期の10段階評価の成績表は、2人の姉を大きく引き離していたという。    

「14教科の評価は平均が9.8。ほとんどが10点満点で数学I、情報、体育が9。体育は自信あったんですが、バドミントンのテストの時にスマッシュがヘタで、それが響いたのかな(笑)。体力測定テストでは、同学年の女子約100人中6位でした。ただ、シャトルランは苦手なんです。吏南は走るのが得意なんですが、私は握力とか背筋力とかパワー系で稼ぎましたね」

【次ページ】 欠場中は焦りも「やばい。置いていかれる」

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