「“処刑”とは、対戦相手を完膚無きまで打ちのめし、めちゃくちゃにやっつける戦闘シーンのこと」

　同シーンで流れるBGMのことを“処刑用BGM”と呼ぶのだという。

　高校野球では「倒せ」「潰せ」などの掛け声は使用厳禁のため、「相手を倒したい！」という思いを込めて、“処刑用BGM”を選んだのだろうか……と推測している。

　ここ数年、高校野球応援でも人気の、千葉ロッテマリーンズの応援曲だが、今年は特に、チャンステーマの通称『モンキーターン』が爆発的に増えた印象だ。まさに、「聴かない日はない」といった感じで、毎日のようにどこかの学校が演奏していた。

　興味深いのが、地域を問わず全国的に人気という点。以前、同曲を使っている野球部に「なぜロッテの曲を使うのか」と聞いたところ、100%「かっこいいから」という答えで、「好きなプロ野球は地元のチームだけど、応援で好きなのはロッテ」という声が圧倒的だった。疾走感があり、かつ闘争心を煽るような曲調が、球児たちに響いているのではないだろうか。

©Nanae Suzuki

気になる大阪桐蔭の新曲は？

　毎回楽しみにしているファンも多いのが、今年のセンバツ優勝校・大阪桐蔭の新曲だ。同校は甲子園に出場するたびに、基本の応援曲に加えて最新のヒット曲や話題曲を取り入れるのがもはや名物となっており、甲子園出場が決まると、吹奏楽部の生徒たちが一斉にリサーチを開始。複数の候補の中から選んだのが、以下の10曲だ。

【2022年夏の甲子園で追加した、大阪桐蔭の応援曲】

・NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』メインテーマ
・アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』劇中曲『スターダストクルセイダース』
・アニメ『「鬼滅の刃」遊郭編』オープニング曲『残響散歌』（Aimer）
・アニメ『SPY×FAMILY』オープニング曲『ミックスナッツ』（Official髭男dism）
・ABCテレビ・テレビ朝日系列『熱闘甲子園』テーマ曲『栄光の扉』（平井大）
・『ブラザービート』（Snow Man）
・『初心LOVE』（なにわ男子）
・『ええじゃないか』（ジャニーズWEST）
・『SOUL 2 SOUL』（ジャニーズWEST）
・『マツケンサンバ』（松平健）

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