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『G1』連覇オカダ・カズチカがIWGP挑戦権利証の“防衛戦撤廃”を訴えたワケ「この大会の価値って、そんなものじゃないでしょう?」 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/08/20 11:02

『G1』連覇オカダ・カズチカがIWGP挑戦権利証の“防衛戦撤廃”を訴えたワケ「この大会の価値って、そんなものじゃないでしょう?」<Number Web> photograph by Essei Hara

ウィル・オスプレイを撃破し『G1』連覇を成し遂げたオカダ・カズチカ。試合後には、権利証防衛戦を行わず「1.4」でIWGP王座に挑戦すると宣言した

「G1の価値ってこれでいいのかな、と思いました。優勝して、権利証守って。G1の価値って、そんなものじゃないでしょう? 今日の戦い見てさ。『G1 CLIMAX』って、IWGPみたいに何回もチャンピオンが代わるベルトの戦いじゃない。1年に1人しか出てこない最強を決める大会。そのG1の価値が、終わったら『はい、IWGP世界ヘビーの次です。頑張ってください』ってのは、この大会を否定しているようにしか感じられません。だから、オレが価値を上げます。挑戦権利証の価値も上げます。2023年、1.4東京ドームのメインイベント。IWGP世界ヘビー級チャンピオン対『G1 CLIMAX』チャンピオン、オカダ・カズチカでいいだろう」

 さらにオカダは経緯をこう説明した。

「(権利証のスタイルは)10年前にボクが作って、権利証がこの10年で動いたっていうことは1回ぐらいですかね? ほぼ守られていますし、こんだけの戦いをやって優勝した後に、権利証を守っていくって、じゃあこの『G1 CLIMAX』の価値って何なんだろうなって、改めてそれは思いました。勝ったからこそ、そこはすんなり2023年の1.4東京ドームで決定、でいいんじゃないかって。

 価値を上げるという意味でも、東京ドームでその時のIWGP世界ヘビー級チャンピオンと『G1 CLIMAX』のチャンピオンが戦うっていうね。そうして素晴らしい東京ドームにできたらいいんじゃないかなと思います。もちろん権利証がなくなるわけではなく、使って、東京ドームで挑戦する。それだけG1の価値を上げたいなと思いました」

オカダが口にした感謝「もっともっと熱い戦いを」

 2連覇、4度目の優勝とはいえ、オカダの中には消化不良に終わった昨年の優勝戦のモヤモヤと同時に、寂しい客席の印象が強く残っている。

【次ページ】 「超満員の東京ドームで試合がしたい」

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