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「クボは特別な潜在能力を開花できれば」「だましやがったな(笑)」久保建英の才能を世界的名手はどう評したか〈ソシエダ開幕戦ボレー弾〉
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byMutsu Kawamori
posted2022/08/15 17:04
久保建英はソシエダでのデビュー戦となるカディス戦で決勝点となる先制ゴールを挙げた
自分でやれると思っても、活躍の場がなければ
<名言4>
自分ではやれると思っていても、活躍の場がなければ意味がない。
(久保建英/Number985号 2019年8月29日発売)
◇解説◇
バルセロナから帰国を余儀なくされた2015年3月、久保はFC東京の下部組織に所属した。中学3年にしてU-18へ飛び級、2017年11月にはプロ契約。トントン拍子で階段を駆け上がった。だが実質プロ1年目となった2018年は「17年生きてきて初めての挫折」を経験する。
徐々に出場機会が減っていく状況を前に、久保は移籍を志願した。レンタル先の横浜F・マリノスできっかけを掴むと、半年後にはFC東京に復帰。ここでの決断と活躍が、その後のレアル・マドリー移籍へとつながった。
久保はリーガ挑戦後も「活躍の場」を積極的に求め続けた。
1年目は期限付き移籍で加わったマジョルカで主力として活躍し、2年目はリーガ屈指の強豪ビジャレアルへ。しかしここで出番が限られると、冬の移籍市場で異例となる“再びの期限付き移籍”を選択し、ヘタフェの一員となった。
21-22シーズンのマジョルカでは、残留争いに巻き込まれたチームにあってリーグ戦1ゴールにとどまり、久保らしいプレーは鳴りを潜めた。しかしこの夏、完全移籍(マドリーの“優先買取権”があるとも報じられているが)でレアル・ソシエダへと新天地を求めた久保は、開幕戦でキッチリと結果を残した。今後のレギュラー争いに向けて、幸先の良い滑り出しと言えるだろう。
久保はカディス戦後、自身のインスタグラムを更新。スペイン語と日本語で喜びと今後への決意を語っている。
「ソシエダでのデビュー戦を勝利で終えることが出来て嬉しいです!まだまだシーズンは始まったばかりですがチームに貢献することが出来て良かったです!」(原文)
4年目のラ・リーガ、そして11月に控えるカタールW杯へ。日本サッカーの未来を背負うアタッカーは、いよいよ本領発揮となるか。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。