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WWEに切られた男の逆襲…160キロの“空飛ぶ怪物”ジョナが『G1』本命オカダ・カズチカを圧殺「オレはデカすぎて、強すぎて、無敵すぎる」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/08/09 11:02
8月7日、ジョナは『G1 CLIMAX 32』でオカダ・カズチカに激勝。3勝1敗の勝ち点6でAブロックの実質的なトップに立った
オカダは棚橋との“約束”を守ることができるのか
敗れたオカダはこの日は無言だった。4戦して3勝1敗。勝ち点は6でジョナと並んではいるが、直接対決に負けたことで、このまま2人が同じように勝ち続けた場合、オカダに準決勝に進む権利が回ってこない。
オカダは当然、勝ち続けなくてはいけないが、同時にジョナの敗戦が必須となる。2人とも巨人アーチャーとの対戦を残しているので、これがポイントになるだろう。ジョナは8月9日の広島、オカダは8月16日の日本武道館でアーチャーと対戦する。
ジョナに敗れる前夜、棚橋弘至とタッグを組んだオカダはこう語っていた。
「ジョナ、いいねえ。オレやっぱデカい人好きだからさ、倒しがいあるよ。でも、そういうデカい人間を倒すのがプロレスだと思うし。それを見て、『ああ、オレも明日から頑張ろう』って思ってもらえる人が出てくるのが、プロレスだと思う」
さらに棚橋に向けて、「決勝で待っていますよ」とメッセージを送った。
「『決勝で戦いたい相手、誰ですか?』って言われて、真っ先に棚橋さんの名前を出した。棚橋さんの調子もよさそうだし、10年前、ここで何回もやって、この地でタッグを組んで、10年前のことを思い出したんだったら、また今年やりましょうよ。最近は、棚橋さんとは違う世代、まあ“今の世代”と言っちゃ棚橋さんに失礼かもしれないけど、今バリバリの選手と戦っている中で、棚橋さんと戦う。『10年前と何も変わらない』と言う人もいるかもしれないけども、10年前の新日本プロレスのよさもあると思うし、それをまた今見せるのもいいんじゃないかなと思います。棚橋さん、オレは大丈夫なんで、頑張ってください」
オカダは「オレは大丈夫」と言っていたが、ジョナに負けたことでこの先が苦しい展開になってしまったことは事実だ。果たして、棚橋との約束を守ることはできるのだろうか。
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