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羽生結弦16歳「プレッシャーを背負って、やる気に」「やっぱり目標って…」名ライバルも「心底から戦士」と絶賛した美しさ・強さの源
posted2022/07/19 20:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
<名言1>
プレッシャーに押しつぶされたことはもちろん何度もあるけれど、いくらでもプレッシャーを背負って、それをやる気につなげていければ良いはずなんです。
(羽生結弦/Number900号 2016年4月14日発売)
◇解説◇
羽生結弦、16歳の時の発言である。
「プレッシャーに勝つとか負けるとかじゃなくて、プレッシャーを感じすぎないよう自分の脳の中で、プラス思考に変換してきたんです」と、この頃からメンタルの強さを見せていた。16歳にして王者の資格を備えていたのだ。
<名言2>
やっぱり目標って、出来なかったら目標じゃない。
(羽生結弦/Number1000号 2020年3月26日発売)
◇解説◇
羽生がシニアのグランプリ初優勝を果たしたのは、2011年のロシア杯。当時16歳だった。まだ優勝候補にも挙げられていない存在だったが、「ロシア杯は1位になります」と宣言して臨んでいた。
「どんなに高い目標でもいつかは達成しなきゃいけない訳だから、逃げないで、言葉にして言うようにしてるんです」
この宣言どおり、若きハビエル・フェルナンデスを押さえて表彰台に立った。果てなき向上心と勝利への強い渇望。絶対王者と呼ばれる所以が、当時の羽生の言葉からも感じることができる。
ユヅ君の存在がモチベーションに
<名言3>
今、目標であって、モチベーションになるのはユヅ君の存在です。
(宇野昌磨/Number896号 2016年2月18日発売)
◇解説◇
宇野はシニアデビューを果たした2015-16シーズン、いきなりGPファイナル3位に入った。将来を嘱望される存在だったわけだが、羽生結弦の存在が「モチベーション」だと言っていた。