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羽生結弦16歳「プレッシャーを背負って、やる気に」「やっぱり目標って…」名ライバルも「心底から戦士」と絶賛した美しさ・強さの源 

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2022/07/19 20:00

羽生結弦16歳「プレッシャーを背負って、やる気に」「やっぱり目標って…」名ライバルも「心底から戦士」と絶賛した美しさ・強さの源<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

平昌五輪男子SP後の羽生結弦

「ユヅ君を抜かせるか……ですか? 今は絶対無理ですけど、追い掛ける目標がいることが嬉しいです。追い付きたい、肩を並べたい。でも同じ方面で追い付けるとは思わないので、僕は僕のやり方で」

 このように話していた宇野は、2018年平昌五輪で羽生結弦に次ぐ銀メダルを獲得。リスペクトする先輩とともに表彰台に立ち、笑顔を浮かべた。

ハビエルが称えた“ユヅの技術、メンタルの強さ”

<名言4>
もちろんいつかは彼に勝ちたいという気持ちはある。スポーツには勝敗がつきもので、いくら友だちでも競技になったらライバルだから。
(ハビエル・フェルナンデス/Number875号 2015年4月2日発売)

◇解説◇
 平昌五輪の表彰台、羽生と宇野とともに並んだのはハビエル・フェルナンデスだった。

「ユヅはもっとも強力なライバルではあったけれど、同時に彼はトレーニングメイトなんだという気持ちもはっきりと感じました」とハビエルが語ったことがあるように――2人は仲良しだが、リンクでの勝負ではすべてを懸けて戦う、まさに好敵手という関係性であり続けた。

「彼のスケート技術でいつもすごいなと思うのは、あの羽根のように軽いジャンプ。調子が良いときのユヅは、4回転などまるで何でもないように、軽々と跳んでしまいます」

 ハビエルは羽生のジャンプ技術をこう解説したのに加えて、メンタルの強さをこのように称賛していた。

「彼は心底から戦士であるということ。自分を信じる気持ちが強く、出場する全ての試合で勝たなくてはならないという強い思いを持って、自分自身にプレッシャーをかける。そしてここぞというところで、普段の実力以上のものを出してみせる」

それは神のみぞ知る、だと思うんです

<名言5>
自分のスケート人生を考えて、ここが限界だとかこれが100%というのが自分で分からない。それは神のみぞ知る、だと思うんです。
(羽生結弦/Number934・935号 2017年8月24日発売)

◇解説◇
「何でもできるスケーターになりたい。全部がうまいということを特徴にしていきたいですね」

 かつて羽生は理想とするスケーター像をこのように語っていた。その目標にどれだけ近づいたのか。2017年のタイミングで聞いた際の、羽生の答えは「20%」。「まだ80%以上、伸ばせるぞ、と」。

【次ページ】 氷の上はありのままの自分でいられる

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