このコメントから半年後、平昌五輪で羽生は男子シングルで史上初となる五輪連覇を達成したのだった。

©Asami Enomoto/JMPA

氷の上はありのままの自分でいられる

＜名言6＞
氷の上はありのままの自分でいられる場所。特別だと思います。
（羽生結弦／Number2017/1/14特別増刊号 2016年12月31日発売）

◇解説◇

　2022年7月19日、羽生結弦は記者会見で「プロのアスリートとしてスケートを続けていくこと」、そして今後は競技会へ出場しないことを明言した。

　フィギュアスケートは「非日常、非現実的」であると羽生は語っていたことがある。

「やっぱり陸上では考えられない体の使い方、風の受け方、ジャンプの跳び方など。難しいことに挑戦して達成したときに自分も喜べるし、みんなも喜んでくれる」

　だから難易度の高いジャンプに果敢にチャレンジもするのだろう。羽生がつねに攻めの姿勢を崩さない理由はここにある。

©️Asami Enomoto

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