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《独占インタビュー》佐々木朗希20歳が明かす“あの完全試合の夜”「夕食は1人、テイクアウトの寿司でした」「ビデオで試合を見返した」 

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph byAsami Enomoto

posted2022/06/02 17:03

《独占インタビュー》佐々木朗希20歳が明かす“あの完全試合の夜”「夕食は1人、テイクアウトの寿司でした」「ビデオで試合を見返した」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

4月10日のオリックス戦で史上最年少完全試合を達成した佐々木朗希(20歳)。今季は開幕から9試合に登板し、5勝0敗、防御率1.33(6月1日時点)

「プロに入ってから9回を投げたのも初めてでしたし、別に完全試合じゃなくても、主導権を握った状況で投げられれば、完封とかでもそう(支配していると)感じられたかもしれません。主導権を握るためには自分で描いたプラン通りに投げられなければならない。まずは自分が思った通りに投げて、その上でバッターがどう対応してくるのか。その順番は大事かなと思います」

 思い描いたボールを投げる――佐々木がこだわっているのは、右バッターのアウトローへ投げ切るストレートだ。

「去年のCSファーストステージの初戦、イーグルスに投げたときの初回、浅村(栄斗)さんを見逃し三振に取った球(159km、外角へのストレート)は、去年の中ではその感覚に一番近かったかなと思います。思い描いた通りの軌道でラインに入って、いい速さ、いい角度で、いいコースにいってくれました。一直線というか、最短の軌道というか……うまく指にかかって、いいタイミングで、気持ちよくボールを離せた。これまで野球をしてきて得られた、自分がよかったときの感覚がどんどん磨かれて、その時点での自分が持ってる力をしっかりと出せました。今年で言うなら(完全試合を達成した4月10日、7回に見逃し三振を奪った)吉田正尚選手に対するインコースのまっすぐとか、その前の試合(4月3日のライオンズ戦、7回ノーアウト三塁)で中村(剛也)選手に投げた2球目のアウトコースのまっすぐも、高さ、コース、感覚まで含めて、すべてがよかったですね」

<後編に続く>

佐々木朗希(ささき・ろうき)

2001年11月3日、岩手県生まれ。大船渡高校からドラフト1位で20年にロッテ入団。1年目は実戦登板せず。21年5月27日、阪神戦でプロ初勝利。2年目は11試合3勝2敗、防御率2.27。3年目の今季、4月10日に史上最年少で28年ぶりの完全試合を達成。190cm、85kg

#2に続く
《独占インタビュー》ロッテ佐々木朗希20歳が語る“原点はモノマネ”「(小学生の頃から)ダルビッシュ選手も大谷選手もマネしてました」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

 Number1052号掲載の佐々木朗希インタビュー「ここからは僕にとっても未知の世界です」では、本人が描く未来予想図や現在の課題、理想のピッチングについて語っています。
 その他、18歳の女房役・松川虎生捕手の証言や井口資仁監督が語る起用法、完全試合ドキュメントなど、令和の怪物を徹底解剖しています。ぜひご覧ください。

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