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米国でも「岩手」が話題…花巻東出身、菊池雄星が語る“大谷翔平、佐々木朗希、麟太郎への思い”「恩師のご子息とこっちでやりたい(笑)」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2022/05/31 11:03
今季初対決では、大谷を3打数無安打に抑えたブルージェイズの菊池雄星
試合後、マドン監督も菊池について言及した。
「圧巻だった。球が速かった。以前より力のある強い球を投げていた。変化球も良かった」
5月は5試合で2勝0敗、防御率2.36。すべて3つの球種だけで勝負し、直球への自信と手応えを深めた。30歳にして新たなゾーンへと菊池は入った。
語った“大谷、佐々木朗希、麟太郎への思い”
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その彼にあらためて聞いた。同じ故郷で育ち、同じ高校を卒業した後輩とのメジャーでの戦いについて。
「大谷ひとりのことは意識できないような素晴らしい打線ですから、自分の1球1球に集中していましたけど、やはり振り返って試合が終わると、こういう舞台で毎年対戦できるというのは幸せなことだと思います」
岩手県の『怪物伝説』は、当時花巻東高に在籍していた菊池雄星少年が始まりだった。その系譜は大谷翔平へと引き継がれ、今は佐々木朗希へと襷が渡った。菊池に聞いてみた。
「第3の怪物とメジャーで投げ合う日が待ち遠しいのではないか」
菊池は言った。
「第3もそうですけど、第4の怪物もいますからね。僕の恩師のご子息とこっちでやりたいですね(笑)」
言うまでもなく、第4とは花巻東高・佐々木洋監督の長男、佐々木麟太郎(2年)。元祖・怪物の切磋琢磨は果てしなく続く。
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