濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
“絶対の寝技”はグレイシーの再来か…クレベル・コイケが“悪童”に完勝、RIZINフェザー級の中心は誰に?「アサクラともう一回、かな」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2022/05/27 17:00
5月5日の「RIZIN LANDMARK vol.3」にて萩原京平にバックチョークで勝利したクレベル・コイケ
クレベルが描くビジョン「アサクラともう一回、かな」
彼らはRIZINに、懐かしくも新しい光景をもたらしているのだ。研究されているのにどうして極めることができるのか。試合後のクレベルに聞いた。答えはシンプルなものだった。
「練習してるからね。前の試合は水曜日。私は木曜日だけ休んで金曜日から練習しました」
牛久とのタイトルマッチは三角絞めで勝つと予告。チャンピオンになったらサトシと2人でアメリカのメジャー団体、ベラトールの選手と対抗戦がしたいという。ブラジルから静岡に出稼ぎに来て、祖先の国で出世して“世界”と闘う。彼らは夢の真っ只中にいて、だから見ている我々の心も弾む。
ベルトを巻いてからのプランとして、クレベルは対ベラトールだけでなく「アサクラともう一回、かな」とも語っている。昨年、勝利した朝倉未来とリマッチをやってもいいというのだ。朝倉が勝利を重ねてくるなら「私は待ってる」と。
RIZINで最も盛り上がるのはそのカードだということだろう。トップ争いとは別に、やはりRIZINフェザー級の“中心”は朝倉だと見ているのかもしれない。それが実現するのかしないのか。まずは牛久vs.クレベルがどうなるのか。見応えのある階級だ。
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