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“5.4億円級の守田英正”に強豪移籍の噂… 同等以上の成長率、市場評価アップした日本人は?〈ポルトガル勢の活躍度をA~C評価〉
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGualter Fatia/Getty Images
posted2022/05/25 11:02
ポルトガルで進境著しい守田英正。スポルティング移籍の噂もある
来シーズンこそレギュラー奪取をしたい2人の日本人
<GK中村航輔(27、ポルティモネンセ、元日本代表、元柏レイソル、アビスパ福岡):C
リーグ2試合、2失点、カップ1試合0失点
計3試合(270分)2失点
市場価格:50万ユーロ(約6700万円)→40万ユーロ(約5400万円)
的確なポジショニングと鋭い反射神経が持ち味。柏レイソルのアカデミー出身で、2013年にトップチームへ昇格したものの、当初は故障もあって出場機会が少なかった。しかし2015年、アビスパ福岡へ期限付き移籍して経験を積むと、2016年に柏へ復帰して今度はレギュラー。2017年には日本代表に初招集された。
2018年ワールドカップにも招集されたが、出場機会はなし。その後、度重なる故障もあって柏での出場機会が減り、昨年1月、ポルティモネンセへ完全移籍。以来、ブラジル人、イラン人らとポジション争いを続けている。
昨季は出場機会がなく、今季は昨年11月のカップ戦、今年1月のリーグ戦でピッチに立った後、今月14日のリーグ最終節に3カ月半ぶりに出場。2度の決定的なピンチを見事に防ぎ、勝利に貢献した。
今季、絶対的なレギュラーだったブラジル人GKが好条件のオファーを受けて移籍する可能性があり、そうなれば来季のレギュラー奪取が期待できる。
ガンバから移籍の川崎は負傷に苦しんだシーズン
<FW川崎修平(21、元ガンバ大阪)>:C
出場なし
市場価格:30万ユーロ(約4000万円)→30万ユーロ(約4000万円)
巧みなドリブルで突破し、右足で強烈なシュートを叩き込む。昨年8月末にガンバ大阪からポルティモネンセへ完全移籍し、9月末から12月までU-23のリーグ戦7試合に出場した(無得点)。
しかし、年末に右肩、今年初めに右膝を痛めて手術を行ない、リハビリを経て4月末にようやく練習に復帰した。ただし、公式戦に出場できないままシーズンが終わってしまった。
故障したのは不運だったが、まだ若い。来季以降に期待したい。