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久保建英がGK姿?奇跡の残留に歓喜、“ズボンを抜いだお宝写真”も… 「苦しんだタケのリーガ3年目」をカメラマン視点で振り返る

posted2022/05/25 17:02

 
久保建英がGK姿?奇跡の残留に歓喜、“ズボンを抜いだお宝写真”も… 「苦しんだタケのリーガ3年目」をカメラマン視点で振り返る<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

残留に安堵する久保建英。最終節は出番が巡ってこなかった

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 スペインを中心にヨーロッパ各国でフットボールの撮影をする日本人フォトグラファー中島大介氏。久保建英の戦いぶりを、現場の空気とともに臨場感たっぷりにお届けする(外部サイトでご覧の方は関連記事などの「新着写真」からプレー写真をご覧になれます)。

残留をかけて敵地にマジョルカサポーターが集結

 5月22日、リーガ最終節となる38節、オサスナ対RCDマジョルカ戦を撮影した。

 スペインから連想されるものの一つに牛追い祭りがある。中世の街並み残る、タイル張りの細い路地を実際に追われるのは人なのだが……。

 そのスペイン3大祭りの一つが行われるパンプローナ。そこを本拠地とするオサスナのホームスタジアムは、難攻不落と称されるエル・サダール。久保建英擁するマジョルカは、この難攻不落のスタジアムに乗り込み、リーガ1部残留をかけて戦うこととなった。

 全20チームが38節かけて戦う“ラ・リーガ”は、18位以下が、2部へ自動降格となる。

 37節終了時点でのマジョルカは、18位カディスと勝ち点36で並びながらも、当該対決での勝利により残留圏17位に位置している。すでに19,、20位は確定していたため、最終節、降格への1枠を避けるためのデッドヒートが16位グラナダを加えた3チームで繰り広げられた。

 現地時間日曜20時、オサスナ対マジョルカ、グラナダ対エスパニョール、アラベス対カディス戦が同時刻開催となった。

 マジョルカサポーターのために用意された席は484枚。

 クラブは、少しでも多くの声援をスタジアムで響かせるために、クラブのソシオに対して、チケットを旅費込みで50ユーロとした。

 その甲斐あって、パンプローナの街には、多くのマジョルカファンの姿を目にすることができた。またスタジアム内部でも、金網で覆われたマジョルカファンゾーン以外にも多くのファンが駆けつけ熱い声援を送った。

チームの運命がかかった試合での控えスタート

 マジョルカの運命のかかった試合だったが、普段の好々爺としての表情ではなく、勝負師としての鋭い視線を見せるアギーレ監督が選んだ先発メンバーのリストには、前節同様、久保、ダニ・ロドリゲスの名はなかった。

 前半、特にマジョルカ側の不用意な失点は避けたい意思が働いたか、試合は膠着状態に。その中、両チームにゴールチャンスも何度か生まれたが、両GKの好プレーもあり、0-0のまま前半を終えた。

 マジョルカにとって一番のチャンスは、サルバ・セビージャが放ったFKだったが、相手GKにはじき出された。ピッチ上では、選手同士がいつも以上にコミュニケーションをとり、ベンチにも緊張感が漂っていた。

【次ページ】 久保は最初のアップメンバーに選ばれていたのだが

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