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“5.4億円級の守田英正”に強豪移籍の噂… 同等以上の成長率、市場評価アップした日本人は?〈ポルトガル勢の活躍度をA~C評価〉
posted2022/05/25 11:02
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Gualter Fatia/Getty Images
今月15日、ポルトガルリーグが閉幕した。
このリーグは欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア)に次ぐレベルにあり、ビッグクラブへのステップアップを夢見て世界各国から精鋭が集う。
今季は日本人7選手がプレーし、うち4人がレギュラーとしてシーズンを終えた。今季、欧州でプレーした日本人選手は60人いるが、ベルギーリーグの14人、ドイツ・ブンデスリーガ(1部、2部)の12人に次いで3番目に多い。
誠に僭越ながら、各選手の21-22シーズンにおける活躍ぶりについて――ポルティモネンセ副会長ロブソン・ポンテの寸評を交えつつ、A~C評価の“通信簿”を手渡したい(※市場価格は「transfermarkt」より)。
守田についてはポンテも「敵ながら素晴らしい選手」
<MF守田英正(27、サンタクララ、日本代表、元川崎フロンターレ)>:A
リーグ28試合1得点1アシスト、カップ9試合1得点1アシスト
計38試合(3102分)2得点1アシスト
市場価格:開幕時300万ユーロ(約4億円)→現在400万ユーロ(約5.4億円)
日本代表でのプレーを含め、今季、著しく評価を高めた。
昨年1月にサンタクララへ完全移籍し、すぐにレギュラー。今季も絶対的なレギュラーで、攻守両面でチームに貢献した。ポルティモネンセのロブソン・ポンテ副会長(元浦和レッズ)も、「敵ながら素晴らしい選手」と絶賛していた。
昨年10月のホームでのオーストラリア戦以降、日本代表でも中盤に欠かせない存在となっているのはご存知の通り。昨年来、イングランド、トルコなどのクラブからオファーを受けていたが、今年に入ってからポルトガルの強豪スポルティングが熱烈なラブコールを送っている。
スポルティング移籍は「時間の問題」?
スポルティングは首都リスボンに本拠を置く強豪で、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現マンチェスター・ユナイテッド)の出身クラブ。昨季のポルトガル王者で、今季も2位で来年の欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得。守田本人とはすでに合意しているとされ、地元メディアは「移籍決定は時間の問題」と報じている。
サンタクララは離島に本拠を置くため、アウェーゲームの際には常に長時間移動を強いられ、肉体的な負担が大きい。スポルティングへの移籍が実現し、来季、そこでもポジションを獲得するようなら、世界トップクラブへの道筋が見えてくる。