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大谷翔平「野球をやめるその日まで強くなる」「芯に当てれば勝手にボールが飛んでいく」…27歳で日米150本塁打、二刀流での別次元ぶり
posted2022/05/23 17:02
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
とくに長打は自分の持ち味なので、しっかりと芯に当てれば、勝手にボールが飛んでいって、長打になってくれる。
(大谷翔平/Number861号 2014年9月18日発売)
◇解説◇
大谷は現地時間22日(日本時間23日)のアスレチックス戦で日米通算150号本塁打を放った。これまで数々の「ビッグフライ」で観るものを驚かせてきたが……プロとしてのスタートを切ったのは2013年だった。
3月29日のシーズン開幕戦で8番ライトで先発出場。高卒ルーキー野手の開幕戦先発出場は、日本ハムでは張本勲以来54年ぶりということ自体も快挙なのだが、その試合で2安打1打点をマークしていたのだから、恐ろしいポテンシャルである。
そんな大谷がプロ1号を放ったのは、7月10日のこと。ビジターでの楽天戦、4回表に永井怜からライトスタンドへの2ラン本塁打を放ったのだった。なおこの時点で大谷はすでに投手として白星を手にしており、「高卒新人でのプロ初勝利と初本塁打」を記録したのは江夏豊以来、46年ぶりの快挙だった。
江夏や張本など投打ともに球史に残る選手以来となる大記録。19歳となるシーズンで大谷翔平は成し遂げていた。
やりたいことができている試合は多いかな
翌2014年に大谷は進化を見せる。最速160キロを4試合連続でマークしたかと思えば、7月には1試合2本塁打を記録した数日後に16奪三振完投勝利を飾るなど、さらなる凄みを見せた。最終成績は投手で11勝4敗、防御率2.61、奪三振179。打者で打率.274、10本塁打31打点。日本プロ野球史上初となる「2ケタ本塁打と2ケタ勝利」という未曽有の快挙を達成した。
高卒2年目で、どちらかの成績を残すだけでもスター候補なのだが……大谷はこのように手ごたえを感じていた。
「やりたいことができている試合は多いかなと思います」
<名言2>
ピッチングにしてもバッティングにしても、自分の形をどれだけ高いレベルでできるのかなっていうところに楽しみがある。
(大谷翔平/Number904号 2016年6月16日発売)
◇解説◇
2015年は打撃成績こそ下がったものの、投手部門で三冠を達成する快挙を達成した大谷。翌2016年にはバッターとしても前半戦終了時点で打率.331、10本塁打を記録するなど二刀流の切れ味が増したのだ。