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「驚異の69本塁打ペース」山川穂高30歳の進化は「高すぎた三振率」改善にあり《中村剛也超え・松井秀喜以来50発なるか》 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2022/05/17 11:03

「驚異の69本塁打ペース」山川穂高30歳の進化は「高すぎた三振率」改善にあり《中村剛也超え・松井秀喜以来50発なるか》<Number Web> photograph by JIJI PRESS

戦線復帰後、絶好調の山川穂高。「どすこいポーズ」を今季は何度も見られるか

 怖いのは何といっても怪我や故障だろう。176cm103kgの体型だけに、走塁や守備でのリスクが付いて回る。このリスクをクリアして、目の覚めるような成績を残してほしいものだ。

セではA・マルティネス、ポランコが大活躍

<NPB第8週の成績 2022年5月9日~5月15日>
〇セ・リーグ

広島4試2勝1敗1分 率.667
巨人5試3勝2敗0分 率.600
ヤクルト5試2勝2敗1分 率.500
阪神4試2勝2敗0分 率.500
中日6試3勝3敗0分 率.500
DeNA4試1勝3敗0分 率.250

 広島、巨人、ヤクルトの首位争いが激化している。3球団ともに陣容が整いつつあり、しばらくこの状況が続きそうだ。

・個人打撃成績10傑 ※RCは安打、本塁打、盗塁、三振、四死球など打撃の総合指標
A.マルティネス(中)21打11安3本4点 率.524 RC10.51
ポランコ(巨)19打11安2本5点 率.579 RC7.90
小園海斗(広)18打10安2点 率.556 RC6.12
中野拓夢(神)17打7安2本4点 率.412 RC5.38
山田哲人(ヤ)16打5安1本3点3盗 率.313 RC4.78
村上宗隆(ヤ)21打6安3本4点 率.286 RC4.64
佐藤輝明(神)17打6安2本4点 率.353 RC4.61
塩見泰隆(ヤ)9打4安1盗 率.444 RC4.61
近本光司(神)18打8安2点1盗 率.444 RC4.58
中村健人(広)13打6安1本3点 率.462 RC4.57

 外国人選手が好調だった。中日のアリエル・マルティネスはリーグ最多タイの3本塁打、3二塁打。巨人のポランコは5月12日から14日にかけて9打数連続安打、11打席連続出塁を記録した。ヤクルトの村上も3本塁打。打点は巨人・中田翔が7でトップ。盗塁はヤクルト山田哲が3盗塁で1位だった。

・個人投手成績10傑 ※PRはリーグ防御率に基づく総合指標
床田寛樹(広)1登1勝9回 責0率0.00 PR3.15
小笠原慎之介(中)1登1勝6回 責0率0.00 PR2.10
岡野祐一郎(中)1登1勝5回 責0率0.00 PR1.75
小川泰弘(ヤ)1登1敗7回 責1率1.29 PR1.45
森下暢仁(広)1登7回 責1率1.29 PR1.45
ロメロ(De)1登1勝7回 責1率1.29 PR1.45
今村信貴(巨)4登3H3.2回 責0率0.00 PR1.28
コール(ヤ)3登1勝1 H3.2回 責0率0.00 PR1.28
高梨裕稔(ヤ)1登1勝6回 責1率1.50 PR1.10
ウィルカーソン(神)1登1勝6回 責1率1.50 PR1.10

 広島の床田が5月10日の阪神戦で完封勝利。中日の小笠原は10日のヤクルト戦で6回零封の好投を見せた。ただ、この週は救援投手の活躍が目立った。巨人の今村は4試合3.2回を投げて無失点で3ホールド。ヤクルトの今野龍太も同じく3ホールド。ヤクルトのマクガフと巨人の大勢が2セーブを挙げた。

【次ページ】 東浜の“無残塁ノーヒットノーラン”はスゴい快挙なのに

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