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アニメオタクの上智大生はなぜ“筋トレコスプレイヤー”に? とももともも25歳が抱いた確信「みんな筋肉を見たいんだ」《特別グラビア》
text by
平田裕介Yusuke Hirata
photograph byTakuya Sugiyama/本人提供
posted2022/04/27 11:02
鍛え上げられた肉体美を生かしたコスプレで人気を集めているとももともも。右は実際のコスプレ写真
「学校で私のファンクラブがあったんです」
ーー現在の身長が171cmですが、幼い頃から背は高いほうだったのでしょうか?
とももと 156cmぐらいで小学校を卒業してから伸びて、中3で170cmありました。そこからは1cmしか伸びてないですね。やっぱり身長があるほうだったので、中学ではバスケ部やバレー部には誘われました。でも、球技が壊滅的にできないので、「私がいても迷惑になるだけだから」と断わっていましたね。
ーー“高身長の女性”として見られるシチュエーションが多かったり、それによってコンプレックスを抱いたりは。
とももと アニメが好きだったけど、韓国のアイドルも大好きだったんですよ。特に少女時代に夢中で、背が高いメンバーが多かったじゃないですか。なので、もっと背が伸びてくれたらと願っていたくらいで。
ーー女子校だと身長に対して言及されることもなさそうですしね。
とももと そうですね。学校で私のファンクラブがあったんですよ。高校2年生の時に、学校でミスコンみたいなのをやるという話になって出たら優勝して。そこからファンクラブができて、昼休みとかになると廊下の外にズラーッと私のファンだという子たちが並んでいて「握手してください」とか。私の団扇を作って持っている子もいたりして。
女子校だと、当然ですけど憧れたりする男子がいないからそうなってしまうんでしょうけど。それでも嬉しかったし、ありがたかったですね。
上智大に進学して気づいた「やっぱり自分はオタク」
ーー上智大学経済学部経営学科を卒業されていますが、服飾の学校に進むことは考えられましたか。
とももと 服が好きだったので、服飾の学校に行こうかなとも考えていたんですけど。親から、4年制の大学に行ってみたらと言われて考えたんです。父親が経営者ということもあって、経済活動みたいなものに興味もあったので。それと正直な話をすると、就職を考えたら有利かなとも思って(笑)。
ーー上智大学はどんなところだったんですか。
とももと 経済学部経営学科は済営と呼ばれているんですが、なんか、チャラいみたいなことを言われていますよね(笑)。私は入った時にそういったことをまったく知らなくて。先輩たちがクラスを案内してくれるんですけど、その先輩たちが本当にそんな感じでビックリしました。一瞬、学科を間違えてるんじゃないかなと思いましたね。
大学ではファッション・サークルに入って、スナップを撮ったり、SNSを運用したり、スナップをまとめたマガジンを作ったりしました。もちろん、学業に打ち込みつつです(笑)。
ーー大学に入ったことで、コスプレ活動も一気に花開いたのでは。
とももと 入学してちょっとの間は、済営の色に染まっていてやめていたんです。頑張ってキャピキャピしていたというか。でも、やっぱり自分はオタクなんで、限界だなと思って大学3年くらいでコスプレを再開したんです。大学にもコスプレのサークルはあったんですけど、そんなに活発じゃなかったので入らず。周囲にもコスプレをやっていることをあまり言わずに、ひっそりとコミケとかに参加していました。