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アニメオタクの上智大生はなぜ“筋トレコスプレイヤー”に? とももともも25歳が抱いた確信「みんな筋肉を見たいんだ」《特別グラビア》
text by
平田裕介Yusuke Hirata
photograph byTakuya Sugiyama/本人提供
posted2022/04/27 11:02
鍛え上げられた肉体美を生かしたコスプレで人気を集めているとももともも。右は実際のコスプレ写真
“オタクの上智大生”はなぜ筋トレにドハマりした?
ーー筋トレ、ボディメイクのほうも、そのあたりからハマっていかれたと。
とももと 大学2年のときですね。新橋の居酒屋でバイトしていたんですけど、そこの女性の先輩がビキニの大会に出ている選手だったんですよ。足立さんといって、いまはAPF(Asia Physique Federation)というフィジークの団体を主宰している方なんですけど。
ーービキニ、フィジークというのは。
とももと コンテストの種目のひとつで、キラキラしたビキニを着てポージングするんです。それで足立さんから「背が高くて、絶対にステージ映えするから出た方がいいよ」って言われて、まだコスプレも再開する前で趣味という趣味もなかったし、少し太ってしまった時期でもあったので、「じゃあ、筋トレするか」って。
そこから1年くらいして、2018年にベストボディ・ジャパンという大会に出たんですけど、ぜんぜん歯が立たなくて。それが悔しくて、本格的にガシガシと筋トレをやるように。
ーーそれまで本格的に運動をすることもなく、服作りやコスプレにハマっていたわけですが、それでも筋トレに打ち込めたのですね。
とももと 自分を追い込んでしまうようなものはダメなんですけど、ひとりで黙々とやるものは好きなので。筋トレも服を作るのも、自分にとってはそっちなんです。なので、鍛えるのはまったく苦じゃなかったし、自分には合っていたかなって。
「筋肉を活かしていこう」目覚めた瞬間
ーーどれくらいで肉体が変わりましたか。
とももと 太ったタイミングで筋トレを始めたのもあって、「やせたね」と言われるようにはなったんですけど。やっぱり、いまのように筋肉がついていなかったので、見た目ではそこまでわからなかったかもしれないですね。
実感したのは、休学して芸能活動をやっていくなかで筋肉を活かしていこうと意識してから。休学を終えて、体がかなり変わってきたなと実感しましたね。
ーー芸能活動をするために、休学されたんですね。
とももと ずっと芸能界に興味があって、モデル志望だったんです。でも、高校までは校則で禁止されていたからできなくて。大学に入っても、そんなに自分に自信があるタイプではなかったので、本格的に動けないところもあったんですよ。
でも、大学3年になると就活しなくちゃいけないじゃないですか。就職と芸能界のどっちに進もうか考えて、3年に進む前に1年間だけ休学して芸能活動を頑張ってみようと。それでなにかしら結果を出せたら、そのまま頑張ろうと思って現在の事務所に入ったんです。