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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
《独占》「そんな選手になって欲しくない」巨人・原監督が明かす、坂本勇人にLINEで送った厳しい“苦言”の中身<丸佳浩は“ヨギボーの秘密基地”で好調?>
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph bySankei Shimbun
posted2022/04/23 17:03
今季も巨人のキャプテンを務めている坂本。原監督がLINEで送った“苦言”とは?
「強さでしょうね、身体の。去年まではこっちも気を使って『ケガをしそうだし、体調もあるからムリさせずに今日は休ませよう』とか『途中で交代させよう』という感じだった。でも今年は一切、考えるのはやめるからって阿部(慎之助)作戦コーチや(元木大介)ヘッド(コーチ)にも伝えてある。彼の歳はいくつだと思います? もう27歳ですよ。プレーヤーとしては円熟期だし、気を使う時期は終わった。もちろんプレーをしていればケガをすることはあるし、心配ではある。でもきちっとレギュラーを獲るためには、そこはまず自分が戦ってくれないと。吉川はプレーヤーとして、もう戦えるだけののれんを下げているんですから。もうそののれんを守らないといけない選手ですよ。それがレギュラー選手のまず第一歩であり、絶対に大事なことですからね」
「勇人もそういう年齢に差し掛かっている」
――吉川選手が1番に入ることで、2番の坂本勇人内野手も生きてくることになりますね!
「勇人もね……実は開幕のときに勇人が脇腹を痛めて、どうだこうだってあったよね。まず痛めたという話を聞いたときに、『ついにきたか、勇人もそういう年齢に差し掛かっているし、しっかり後釜を作らないといかんな』と。その瞬間に本当にそう思いましたよ。彼だって年齢的(33歳)には、どうやって現状を維持するのか、ともすると肉体的には下降線に入ってきてもおかしくない歳ですからね。で、ちょっと苦言を呈したんですよ、ラインでね」
――苦言……ですか……。
「私からすれば、彼には宮崎、沖縄、オープン戦とまあまあ良い環境を作ってあげてきた」
――S班でマイペース調整を許してきましたね。