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八村塁、NBA3年目の“最大の収穫”は?「遅れて合流したけれど、とてもいいシーズンだった」夏は人生初の完全オフ
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byUSA TODAY Sports/Reuters/AFLO
posted2022/04/19 17:01
コーチ陣が一新されたNBA3年目。チームへの合流も遅れたが、成長を感じさせる活躍を見せたワシントン・ウィザーズの八村塁
今年夏、八村は人生で初めて、何にも拘束されない完全なオフを迎える。
思えば、NBAに入って最初の3シーズンは新型コロナウイルスに翻弄された嵐のような時期だった。1季目はシーズン途中で新型コロナウイルス感染拡大のためにリーグが中断し、隔離されたバブルの中で7月にシーズン再開、8月に終えた。2季目は、例年より遅れて12月に開幕し、プレイオフに進出した八村は6月にシーズンを終えた。そして、その後に東京オリンピック。まさに慌ただしい日々だった。
今年はようやく通常通りに4月に終わり、トレーニングキャンプまで5カ月半の時間がある。日本代表が開催国枠でFIBAワールドカップの出場権を得ていることもあり、八村は夏の日本代表の活動も辞退して、自分の身体のコンディショニングを優先する夏を過ごす予定だという。
「人生でほとんど初めてぐらいのオフシーズンなので、どんな感じになるのか自分でもわからないので、しっかり考えながらやりたいなと思います。自分の身体をテイクケアすることは一番大事にしていきたいなと思っています」
ウィザーズは9月30日と10月2日にジャパンゲームで来日し、ゴールデンステイト・ウォリアーズとプレシーズン試合を戦うことが決まっている。八村がウィザーズ入りした当初から開催の話が出ていたが、コロナ禍で延期。ようやく実現する母国でのNBA試合に、八村も「すごく楽しみにしている」と心待ちにする。
来シーズンはさらに、八村にとってルーキー契約最終年という大事な年でもある。新契約に向けて、4シーズン目の選手として、そしてウィザーズのプレイオフ出場のためにも、より高いレベルのプレーが求められる。飛躍の4シーズン目に期待したい。