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八村塁、NBA3年目の“最大の収穫”は?「遅れて合流したけれど、とてもいいシーズンだった」夏は人生初の完全オフ

posted2022/04/19 17:01

 
八村塁、NBA3年目の“最大の収穫”は?「遅れて合流したけれど、とてもいいシーズンだった」夏は人生初の完全オフ<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

コーチ陣が一新されたNBA3年目。チームへの合流も遅れたが、成長を感じさせる活躍を見せたワシントン・ウィザーズの八村塁

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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 八村塁(ワシントン・ウィザーズ)のNBA3シーズン目が終わった。

 個人的な理由からチームへの合流が遅れ、シーズンデビューはシーズン半ばの1月19日だったが、そこからは捻挫で1試合欠場しただけで、42試合に出場し、平均11.3得点と、3シーズン連続で平均二桁得点を記録した。昨季(平均13.8点)と比べると2.5点減っているが、それは復帰直後の出場時間制限や、チームの選手層アップのために出場時間が昨季より9分減り、シーズン平均22.5分だったため。36分換算では平均18.1点と、自己最多だった。

 特にシーズン終盤は、チームメイトの故障欠場もあり、スターターとして出場して出場時間も増えた。そして、最後の8試合中5試合で21得点をあげている。

 これには八村自身も手応えを感じたようで、シーズン終盤に今季達成したことを聞かれると「少し遅れてチームに合流したけれど、全体として、個人的にはとてもいいシーズンだったと思います」と、満足そうなコメントをしていた。

成長を感じさせる3Pの安定

 目に見える成長もあった。最大の成長は、ゴンザガ大時代から取り組んできた3ポイントシュートを安定して決められるようになったこと。

 シーズン通しての成功率は44.7%。NBA1季目が28.7%、2季目が32.8%だったのだから、この3シーズンの間の上達は顕著だ。40%を超える確率はリーグでもトップクラス。リーグの規定数に到達しなかったために正式にランクインはされていないが、もしあと20試合余出場し、同じペース、同じ確率で決めていれば、リーグの3ポイント成功率ランキングで2位に入ったような確率だ。

 ゴンザガ大のチームメイトで、今季からウィザーズ入りしたシューターのコーリー・キスパートは、「大学のときには、塁が外でボールを持つとディフェンスがフリースローラインから動かなかったのを覚えている。彼のドライブインに対するリスペクトもあってのことだったけれど、今では外から安定してシュートを決めるようになって、3ポイントシュートも脅威になってきた」と語っている。

【次ページ】 上達のカギは「自信」?

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