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「また一から出直したい」横峯さくら(36)が7年間の米挑戦に終止符…今後は日本ツアーに専念、母となっても“結果”を求める理由
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2022/04/14 06:00
2015年から米女子ツアーを主戦場に戦ってきた横峯さくら(36歳)。今季から拠点を日本に戻して活動することを決めた
約7年間の米ツアー在籍中に優勝は叶わなかった。17年にはシード落ちも経験した。最高成績は18年のショップライトLPGAクラシックでの2位。心残りもあるに違いない。「アメリカでは、ずっとゴルフの状態が悪かったので……」とやりきった感じはないと苦笑する。
だから、シェブロン選手権では優勝に向けてしっかりと調整を重ねてきた。しかし、ティーオフからショットは右へ左へと曲がってしまった。
「(この前週の)宮崎の試合から、(ショットが)ちょっとずれてきていると感じていました。でも、練習ラウンドでは大丈夫だったので、準備は出来たかなと思ったんですけど……」
大会初日は18時過ぎにホールアウトするとそのまま練習場へ直行。日が暮れるまでショットの修正を試みたが、良い感覚は掴めないまま翌日へ。「(2日目の)2番でバーディが来て、よし!と思ったところで、3番でボギーがきて流れを自分で切らしてしまった。6番では『どこまで飛んだんだろう?』というぐらい左奥にOBを打ってしまいました」
2日間のフェアウェイキープ率は57%。正確なショットが要求される難コースなだけに、この現状では戦えなかった。予選カットラインに4打足りず、5オーバーで予選落ち。
「諦めないことはもちろん大事だったんですけど、どうすることもできないというか、うーん、なんか、もう悲しくなりましたね」
今後は国内ツアーに「また一から出直したい」
それでも、内に秘める闘志に衰えは感じられない。
「努力が足りないです。まだまだこれからかなと思っていますし、このままで終わりたくないです。国内ツアーの前半戦はフル参戦できるので、目標は優勝。この状態だったら無理なので、今回の結果をしっかり受け止めて、また一から出直したいと思います」
今後は、国内ツアーの永久シード獲得を目指す。ただ、たとえ主戦場を国内に移したとしても、子育てとプロゴルファーの両立は簡単ではないとも感じている。