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《練習は200〜300投、トミー・ジョン手術が必要な選手も》あなたが知らない競技「水切り」…日本人世界王者30歳が明かす意外と過酷な話
text by
齋藤裕(Number編集部)Yu Saito
photograph byYu Saito
posted2022/04/10 11:00
国内屈指、いや世界屈指の水切りの強豪となった橋本さん。ホームグラウンドたる栃木県小山市の思川にて
――結果は?
「18回でアマ部門4位でした。25回でプロ部門に出場できるのですが、届かなかった。
湖というのも初めてで、フェリーの発着場が近いのもあり、波が高く、1分以内に投げろと言われて……。自分の対応力不足は痛感しましたが、プロ部門の人たちを見ても、正直そこまで差は感じませんでした」
そんなの余裕じゃね?
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――そしたら次の大会は?
「2017年9月、社会人になってからスコットランド・イーズデール島の世界大会に行きました。ヨーロッパは回数ではなく、距離を競うのが一般的で、イーズデール島の大会では、計3投で63m先の向こう岸に到達したかを争います。一度でも向こう側に当てれば『勝ち』なのですが、男性は当てる人も多い。その場合は、『トスオフ』と言われるプレーオフが行われ、計3投の合計距離で争われます。
私からしたら、『63m そんなの余裕じゃね?』というイメージ。測ったことないですけど。でもいけると思ったんです」
<後編に続く>
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