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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「現時点で久保建英と伊東純也の違いだね」「皮肉にもなぜ彼らが控えか…」辛口の三都主アレサンドロが斬る“日本代表の序列差”
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byJMPA
posted2022/04/06 11:02
ベトナム戦に先発出場した久保建英。トップ下に入って伊東純也とともにプレーする時間もあったが……
「ベトナム選手はニアポストに2人、ファーポストに3人いたけど、日本はニアポストに4人行ってしまって、ファーポストには2人だけ。得点した選手のマーカーは中山(雄太)だったけど、フリーでヘディングさせてしまった。ベトナムは、点を取った選手の後ろにもう1人いたんだよね。
チームとしてのマークのミス。これまでの試合でも時々あり、運良くそれが失点につながらないことが多かったけど、この試合では失点に結びついた」
――その後は、ベタ引きになったベトナム守備陣を崩せなかった。
「5-4-1で守られ、スぺースが減ったのは確か。でも、それならマーカーとの駆け引きや逆を取る動きでスペースを作り出さなければ。それがなかなかできなかった」
ウラへ走り込む動きがほぼない。伊東との違いだね
――オーストラリア戦で出番がなく、満を持して右ウイングで先発した久保(建英)については?
「相手守備陣のウラへ走り込む動きがほとんどなかった。それが、現時点でこのポジションのレギュラーである伊東(純也)との違いだね。足元で受けても、突破できないことが多かった。
試合が始まって、彼が最初に仕事をしたのが前半26分(後方からパスを受けて右サイドを突破。クロスを入れ、旗手怜央がヘディングシュートを放ったが、ゴールの枠を捉えられなかった)。後半はトップ下に入り、惜しいシュートも放った。でも、あれだけの才能があるんだからもっとやってもらわないと」
――オーストラリア戦後、あなたが期待を口にしていた上田(綺世)も先発しました。
「前半は、あまりいいパスがもらえず、なかなかシュートを打てなかった。後半は、少し良くなったかな。でも、彼も、もっともっとできる」
中山については「現時点では長友の方が上」
――初出場、初先発の旗手については?
「少し遠慮していたのかな。一生懸命にやっているのは伝わってきたけど、もっと大胆にプレーしてほしかった」
――左SBの中山は?
「マークの失敗が失点に結びついた。他にも、ウラを取られた場面があったし、攻撃でもクロスが単調で、ほとんどチャンスを作れなかった。現時点では長友(佑都)の方が上だということが誰の目にも明らかになった」
――先発したメンバーの中で良かったと思う選手は?
「三笘(薫)くらいだね。相変わらず、左サイドで積極的に仕掛け、突破してチャンスを作っていた」
――ただ、三笘はすでにオーストラリア戦で決定的な活躍をして、戦力になることがわかっている選手ですね。