新大関の御嶽海は11勝4敗。意気込んでいたし、「もうちょっと勝てるかな？」と思っていたけど、まぁ、こんなもんだろ。平幕にあっさり負けたり、いつもの御嶽海だった。もともと”ビッグマウス”なんだよなぁ（笑）。

　カド番大関だった正代も、序盤4連敗して心配だったけれど、たった一番勝つだけで、流れは変わるんだ。終わってみたら9勝してる。千秋楽は頑張ったよね。若隆景を下して、最後の最後に、さらに優勝争いを面白くしてくれたんだ。もともと力はあるんだから、大関としてのプライドを持って、さらに頑張ってほしいよ。

照ノ富士には「あまり無理するなよ？」

　新関脇の阿炎が8勝して勝ち越したね。先場所の大活躍に比べると、今ひとつピンと来なかったけれど、こんな場所もあるもんなんだよ。もう、優勝できるところまで来てると思うし、調子が良い時の相撲――感覚を、このまま忘れないようにな。

　新小結の豊昇龍も勝ち越したのは立派。まだまだ雑な相撲が多いんだけれど、攻める相撲だし、今後、まだまだ伸びるはず。足技を出したり余計な動きが多いから、まずはそれを減らしてみてね。

　横綱照ノ富士が6日目から休場してしまったのは残念だけれど、逆に優勝争いが面白くなったとも言える。横綱の地位のプレッシャーもあるだろうけれど、あまり無理するなよ？　焦らず、じゅうぶんにケアして戻ってきてね。

　3年ぶりの、お客さんを前にしての大阪場所。相変わらず外出制限はあったけれど、東京とは違う空気を吸えてテイクアウトでお好み焼きやたこ焼きを食べた。東京のものとは、粉からソースから違って、美味しいんだよねぇ。

　お相撲さんたちも、今場所は最後まで、それぞれに盛り上げてくれたと思うよ。足を運んでくださったお客様も多くて「みなさん、おおきに！」。大阪名物の豚まんをお土産に買って、東京に帰ります！　

（構成＝佐藤祥子）