村田諒太「王者の本棚」BACK NUMBER

『それでもやる』とにかく生き方がカッコいい、“浪速のジョー”の人間力。 

text by

村田諒太

村田諒太Ryota Murata

PROFILE

photograph bySports Graphic Number

posted2022/03/13 07:00

『それでもやる』とにかく生き方がカッコいい、“浪速のジョー”の人間力。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『それでもやる』辰吉丈一郎著 小学館101新書 770円

 辰吉丈一郎の存在がなかったら、僕はボクシングをやっていなかったかもしれない。それくらい影響を受けた人。当時日本人最速となるプロ8戦目で世界チャンピオンになって、網膜剥離から再起後に世界戦での負けが続きながらも、シリモンコンと凄い試合をしてまた王座に返り咲くというストーリーは頭にしっかりと入っています。

 この本を表現するなら「ザ・辰吉」という言葉以外、見つかりません。僕が想像していたとおりの本人の生き方、考え方、捉え方が書かれてありました。そこに新たな発見や驚きなんてなくていいと言いますか、むしろ「そうそうこれが辰吉丈一郎だよな」とイチイチ納得できて何だか心地よかったです。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 597文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

#辰吉丈一郎

ボクシングの前後の記事

ページトップ