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新日本50周年の主役は「やっぱりオカダ・カズチカ」なのか? 北の大地で内藤哲也をレインメーカー葬「ベルトを守って飯伏を待つ」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/02/24 11:02
前哨戦で連勝を続けていた内藤哲也を粉砕し、北の大地に金の雨を降らせたオカダ・カズチカ
「待ちますよ」復帰を迎える飯伏幸太へのエールも
3月1日の『旗揚げ記念日』には、長期欠場していた飯伏幸太がようやく復帰してくる。昨年10月の『G1 CLIMAX』優勝戦で自爆し骨折というアクシデントで試合が止まってしまってから、約4カ月。「やっと」という印象もある飯伏の復帰について、オカダは冷静に語った。
「頑張ってください、っていうことですかね。『復帰しました。じゃあ、やりましょう』っていう訳にはいかないと思います。(飯伏が)それなりのものをやっぱり残さないと。ボクはしたいですけど、周りが認めないと思いますから。待ちますよ。その間、ボクもしっかりベルトを守る気でいます」
ただ、この世の中、何が起こるかはわからない。
2月26日、味の素スタジアムでのJリーグ。FC東京vs名古屋グランパスにオカダは特別ゲストとして来場する予定だったが、東京のプレイヤーに多くの新型コロナウィルス陽性者が出て、試合の開催そのものが急きょ中止になってしまった。同時にオカダのパフォーマンスも残念ながら消えてしまった。こういった出来事からも、「好事魔多し」ということをオカダ自身も感じているはずだ。
記念すべき50周年、オカダは新日本プロレスの絶対的な中心として、ベルトを保持したまま飯伏を待ち続けることができるのか。その道程は多くのファンが考えているほど、楽なものではないのかもしれない。
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