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「Where is サンファ?」小平奈緒の“神対応”に韓国メディアが驚いた理由…10代の頃に出会った2人のレジェンドの友情物語 

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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posted2022/02/18 11:04

「Where is サンファ?」小平奈緒の“神対応”に韓国メディアが驚いた理由…10代の頃に出会った2人のレジェンドの友情物語<Number Web> photograph by JMPA

レース後に韓国メディアのインタビューに応じた小平奈緒。悔しい結果に終わったが、丁寧に対応した姿が「トップアスリートの品格を感じた」と賞賛された

 KBSの取材陣は、競技を終えた小平にミックスゾーン(共同取材エリア)で声をかけた。

 韓国では敗れた選手や結果が良くなかった選手にメディアが声をかけるのは異例なことだ。そもそも韓国のアスリートは、敗北した試合で記者が声をかけても応じないことが多い。韓国メディアもそうした状況に慣れているし、選手の気持ちを理解した上で対応しているということだろう。

 筆者も韓国の現場取材では、何度もそうした事態に遭遇している。サッカー代表の日韓戦やアジアチャンピオンズリーグでJリーグとKリーグのチームが対戦したときに敗れた試合では、韓国の選手たちは記者の呼び声に足を止めることなく、帰りのバスに乗り込むことがほとんどだった。

 そんな環境下において、韓国メディアは、しかも自国選手ではない敗れた日本人選手を呼び止めたのだ。

韓国メディアの前で見せた“神対応”

 小平はKBSのキム・ギボム記者に呼び止められると、すぐに「Where is サンファ?」と尋ねた。そして、韓国語でこう話し始めた。

「サンファ、チャル チネッソ?(元気だった?) ポゴシポッソヨ(会いたかったよ)。チョヌン オヌル アンジョアッソヨ(私は今日、良くなかった)」

 このやり取りが後日、韓国で大きな話題になった。現場で小平にインタビューしたKBS記者が、その様子を後のテレビ番組で紹介し、小平の“神対応”を興奮さながらに伝えていた。

「スピードスケート女子500mは韓国の選手も小平選手も出場することで、関心の高かった試合でした。五輪公式中継権を持つのはKBS、MBC、SBSの3社ですが、幸運にも私が代表としてインタビューすることになりました」

 キム記者が話を続ける。

【次ページ】 「簡単な韓国語でしたが、感動的でした」

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