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「オオタニにはあきれてものが言えなかった。だって…」元日ハムの助っ人外国人が目撃した大谷翔平“プロ初キャンプの衝撃” 

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ブラッド・レフトン

ブラッド・レフトンBrad Lefton

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posted2022/01/30 06:01

「オオタニにはあきれてものが言えなかった。だって…」元日ハムの助っ人外国人が目撃した大谷翔平“プロ初キャンプの衝撃”<Number Web> photograph by KYODO

1980年3月1日、米テキサス州生まれ。'02年シカゴ・カブスからドラフト指名を受けてプロ入り。'11年北海道日本ハムファイターズに移籍し、'13年までの3シーズン在籍した

「オオタニは“生まれつきの才能”を持っていました」

 この年のオフにホフパワーは現役引退したためテレビ越しでしか、さらに才能が開花したその後の大谷を見ることができなかった。ただ一緒にプレーしたのはたった1年でも、大谷が夢見ていたメジャー挑戦は近い将来、必ず叶えることができるとずっと思っていた。

「オオタニは練習だけでは身につけられない生まれつきの才能を持っていました。打撃では軽くバットを振っているように見えるのにとんでもないパワーショットを放つ。入団当時のショウヘイは大きく足を上げて打ちに行くのに、全体の動きがなめらか。静かな状態から突然爆発するのはケン・グリフィーJr.を見ているようでした。ジェフ・バグウェル(アストロズで殿堂入り)やジョシュ・ドナルドソン(現ツインズ)のような動きの激しいホームランバッターはスウィングする度にその激しさやパワーがよく分かるのですが、結果的にショウヘイは同じくらいボールを飛ばすんです。投げても同じで、そのなめらかな動きでどうやって100マイルが出るんだろうと思いますね。エリック・ガニエ(元ドジャースなど)なんかは投げる度に血管が切れてしまうんじゃないかと思うくらい力が入っているのに、涼しい顔をしながらオオタニは球速を出すんですから」

 ホフパワーは最初のキャンプから大谷の才能を認めていたがメジャーでも投打両方で活躍することを想像していたのだろうか?

「正直、ノーですね。それはショウヘイの才能が足りないという意味ではなくて投打両方を許してくれるチームはメジャーにはないと思っていたんです。どの球団も“一つに絞れ”と迫ると予想していました。そういう意味でも、エンゼルスには感謝しています。制限しなかったおかげで素晴らしい二刀流選手が生まれ、あの細長かった体も丈夫になった。さらに、多くの子供たちに夢を与えることにもなりました」

 その一人がハドソン・ホフパワー君、8歳になる長男だ。近いうちに、仕事を早めに終えた夕方、車で2時間30分の距離にあるテキサス・レンジャーズの本拠地でのエンゼルス戦に連れていきたいと考えている。そのときハドソン君には、元同僚であるヒーローの眩しい姿を見せてあげられるだろう。

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