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大谷翔平の“契約延長”に早くも憶測が…エンゼルスの育成システムは30球団中“まさかの順位”で「大谷の願い」をかなえられない!?

posted2022/01/30 17:00

 
大谷翔平の“契約延長”に早くも憶測が…エンゼルスの育成システムは30球団中“まさかの順位”で「大谷の願い」をかなえられない!?<Number Web> photograph by Getty Images

レッズから獲得のロレンゼンは二刀流選手としても知られる。昨季チーム防御率4.69の投手陣の救世主となるか

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 昨季、ア・リーグMVPをはじめ各賞を総なめにしたエンゼルス大谷翔平の今後が、米球界内で早くも話題に上がり始めた。来年オフ、FA(フリーエージェント)になることもあり、エンゼルスとの契約延長を含め、様々な予測が飛び交っている。そのキッカケとなったのが、全日程終了後の会見だった。

「ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きです。ただ、それ以上に勝ちたい気持ちが強いですし、選手としてはその方が正しいんじゃないかと思っています」

 エンゼルスへの愛着を見せる一方で、選手としての本能でもある勝利へのこだわりものぞかせた。

 エンゼルスは'14年以来過去7年間、ポストシーズンに手が届いていない。昨季にしても、故障者が続出し、早々と優勝争いから脱落。大谷が「最後の方は、メジャーに行って一番精神的にもきつかった。チームの勝ちも付いてこないですし……」と振り返るほどの低迷だった。

エンゼルスの育成システムは30球団中……

 それだけに、今オフのエンゼルスは、早々とFA市場へ積極的に参戦し、再建への手を打ってきた。先発陣ではノア・シンダーガード、マイケル・ロレンゼンを獲得し、さらにクローザーのライセル・イグレシアスの残留交渉に成功した。昨季、長期離脱したマイク・トラウト、アンソニー・レンドンら中軸野手らも順調に回復しており、戦力整備は着実に進んでいる。

 もっとも、シンダーガード、ロレンゼンが故障明けの不安を抱えているだけでなく、投手陣全体の層の薄さは否定できない。ロックアウト(業務停止)が続く現状で補強が凍結されているとはいえ、同地区には、昨季リーグ覇者のアストロズをはじめ、最後までプレーオフ争いを演じたマリナーズなど強敵がひしめく。現有戦力のままでは、今季も苦戦は避けられそうにない。

 MLB公式サイトが発表した有望株選手の格付けランクによると、エンゼルスの育成システムは30球団中24位。将来性のある若手が乏しいだけに、効果的な補強を進めない限り、「もっと楽しい、ヒリヒリする9月を過ごしたい」という大谷の願いを叶えるのは難しい。今季も「消化試合」が増えることになれば、近い将来、大谷が「勝ちたい気持ち」を優先する可能性は、より高まっていく。

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