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「大谷翔平しかいない」エンゼルスの“開幕投手”は決まりか…対戦するアスレチックスは“大谷・高速鉄道乗り違え騒動”の因縁の相手
posted2022/01/23 11:02
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
ロックアウトが継続する中、米スポーツサイト「The Athletic」は早くも今季の開幕投手に大谷翔平の名を挙げた。
今季も6人ローテーションを掲げるエンゼルスの現時点でのローテーション候補は以下の8投手と予想されている。
ノア・シンダガード(29歳、通算47勝)
大谷翔平(27歳、通算13勝)
パトリック・サンドバル(25歳、通算4勝)
ホゼ・スアレス(24歳、通算10勝)
マイケル・ローレンゼン(30歳、通算23勝)
グリフィン・キャニング(25歳、通算12勝)
ハイメ・バリア(25歳、通算17勝)
リード・デトマーズ(22歳、通算1勝)
実績ナンバーワンは、3度の二桁勝利を挙げオールスターにも出場したシンダガードだが、20年に受けたトミー・ジョン手術の影響で昨季は2イニングしか投げていない事実を考えれば、今季も彼の立ち位置はリハビリ過程の投手と言える。投球イニングは最高に順調な道筋を辿ったとしても130回程度がマックスとなるだろう。
その他の投手に目を移しても、1年間を通してローテーションを守ったのは、18年に26先発で10勝を挙げたバリアしかいない。正直ベースで言うならば、シンダガードと大谷以外の6人はローテーションの5番手、6番手がいいところ。開幕投手は大谷しかいないというのが現状だ。
大谷を上回る投手補強は期待薄?
ロックアウト解除後もエンゼルスは先発投手の補強に手を尽くすだろう。FAマーケットに名を残し、開幕投手を託せる大物は、ザック・グリンキー(38歳、通算219勝)、クレイトン・カーショー(33歳、通算185勝)くらいか。トレード補強という手もあるが、昨季29本塁打を放った28歳のジャレッド・ウオルシュ、頭角を現しつつある若手外野手のブランドン・マーシュ(24歳)、ジョー・アデル(22歳)の中から2選手を放出しなければ、ローテーションの柱として期待できる先発投手を補強することは難しい。今後も大谷を上回る投手の補強は期待薄と感じる。