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大谷翔平にそっくり? ライオンズの人気者“191cm”渡邉勇太朗(21歳)がお手本にした「一番乗りの内海さん」
posted2022/01/26 17:02
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
Sankei Shimbun
191cmの長身から投げ下ろす躍動感あふれる投球フォーム。どこか達観しているような大人びた口調や、落ち着いた物腰。西武・渡邉勇太朗が醸し出す雰囲気は、北海道日本ハム時代の大谷翔平を彷彿とさせる。
地元・埼玉県の浦和学院高校から2019年にドラフト2位で入団し、「ナベゆう」の愛称でファンに愛されるライオンズ期待の星だ。
「期待の大きさですか? 自分がマウンドに行くときの拍手がすごく大きいというのは、周りの人から指摘されて初めて気づきました(笑)。埼玉生まれ、埼玉育ちですから、おそらく期待していただいているのかな、と。埼玉は住みやすい良い土地ですよ。西部や南部は都心に近いし、群馬や栃木などの観光地にも近い。それに何より人が温かいです」
昨季、プロ初勝利「いい結果も悪い結果も出た」
渡邉はプロ入り3年目の昨シーズン、6月に待望の一軍デビューを果たした。最初は中継ぎでの登板だったが8月15日の東北楽天戦でプロ入り初先発し、初勝利を挙げた。シーズンを通じて17試合に登板。4勝4敗2ホールド、防御率3.44の成績を残した。
「昨シーズンはいい結果も出ましたし、悪い結果も出ました。シーズンの初登板が一軍の試合で、とにかく初めてのことばかりでしたけど、どれも今後に繋がるいい経験になったと思っています。開幕前に立てた目標は一軍で10試合以上登板すること、そして後半戦から先発ローテーションで回ることでした。それは達成できました。その点はよかったし、すごく充実した1年だったと思います」
反省点についてはこう語った。
「悪い結果となった試合は、すべて自滅でした。フォアボールが多くなってランナーをためてしまったり、カウントを悪くして、失投を打たれたりとか……。自分のピッチングができなかった試合も多かったので、そういうのをもっと減らしていかなければいけないと感じました」
球威のあるボールでピシャリと抑える試合があったかと思えば、あれよあれよという間に失点を重ねる試合もあった。そういったムラをなくすために必要だと感じたのが、登板までの“準備”だったと渡邉は振り返る。