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大谷翔平にそっくり? ライオンズの人気者“191cm”渡邉勇太朗(21歳)がお手本にした「一番乗りの内海さん」
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph bySankei Shimbun
posted2022/01/26 17:02
昨季、プロ初勝利を挙げた渡邉勇太朗。生まれも育ちも埼玉とあって、ファンからの期待も大きい
渡邉が入団1年目だった19年、内海は読売ジャイアンツから移籍してきた。当初、故障もあり二軍で調整することが多かった内海とは、おのずと練習時間が重なるようになった。
朝、一番乗りで球場に姿を現し、入念にストレッチをする内海の姿から“準備”の重要性を学んだ。
「徐々にストレッチなどを一緒にやらせてもらうようになりました。内海さんはとにかく練習の前の準備に時間をかけるんです。当時、自分はケガをしやすい体質で、あまり強い体ではないと自覚していたので、ご一緒させていただいて体のことなどをいろいろお話するようになりました。今ではその準備のおかげで自分の体の状態がわかるようになりました」
毎日、自分の体と対話する時間を作った。
――今日はちょっとここの筋肉が張っているな。トレーナーに話して治療してもらおう。
――気を付けて練習しないといけないな。
体の細かい筋肉や、内側に隠れた筋肉のちょっとした変化にも敏感になったと話す。
2022年、最下位からの巻き返しを図るライオンズは高橋光成、松本航、今井達也の3名が先発ローテーションを担うと予測されている。ここに新外国人投手のバーチ・スミスを入れても4名。まだまだ頭数が足りない。
弱冠21歳の渡邉勇太朗にもチャンスはたくさん訪れるだろう。
「2022年シーズンの数字的な目標は2ケタ勝利です。何より規定投球回をクリアしたいですね」
ライオンズファンは投手王国復活という夢を、渡邉の頼もしい背中に投影しているに違いない。