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強豪・駒澤大4年生「競技継続者はゼロ」の衝撃、創価大・嶋津は5年目へ…箱根駅伝で活躍した4年生の“意外な進路”

posted2022/01/13 17:07

 
強豪・駒澤大4年生「競技継続者はゼロ」の衝撃、創価大・嶋津は5年目へ…箱根駅伝で活躍した4年生の“意外な進路”<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

青山学院大学の総合優勝に終わった今年の箱根駅伝。前編に続き、出場各校の4年生ランナーたちの進路を追った

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Yuki Suenaga

第98回箱根駅伝は青学大が往路復路を制し、総合で10時間43分42秒の新記録を打ち立てて優勝を果たした。昨年の箱根は1、2年生の活躍が注目されたが、今回は4年生ら上級生の走りが目立った大会になった。彼らの多くは、卒業後も実業団で競技を続けるが、力がありながらも潔く引退する選手が目立つのも今年の進路の特徴のひとつだろう。

この春、卒業を迎える箱根ランナーの進路を追った(全2回の2回目/#1から続く)。

創価大・嶋津は来年の箱根駅伝出場も?

 箱根駅伝で前回2位、今回7位と安定した成績を残した創価大。

 2年連続で5区を駆けた三上雄太は、故郷・広島に戻り、中国電力に入社予定だ。マラソンに強い藤川拓也(青学大卒)がおり、今年のニューイヤー駅伝は16位という結果を残している。山で注目されてきたが、春からは個人として平地でどこまで強さを見せていけるか。日体大で9区を走った大内宏樹も入社予定で、駅伝での共闘が楽しみだ。

 4区区間賞で素晴らしい走りを見せた嶋津雄大は、3年時に休学した影響で卒業は半年後になり、その間は大学で練習を継続する。来春の卒業でも問題はなく、箱根駅伝は在学5年目でも出場が4回目以内ならエントリーできるので、次大会も嶋津が出場する可能性は十分にある。

帝京大の5区・細谷は実業団には進まず公務員に

 帝京大で2区8位と好走した中村風馬は富士通入りが内定している。トラックでの勝負を続けるが富士通には5000mのオリンピアンである松枝博輝(順大卒)、坂東悠汰(法大卒)がおり、いいお手本になるだろう。メンバーがかなり強力なので、駅伝を走るのは大変だが、質の高い環境でレベルアップできるはずだ。

 8区を任された主将の橋本尚斗は、地元の徳島に戻り、大塚製薬で競技を継続する。

 4年連続3区を走り、4年通して1度もシード権を失うことがなかった遠藤大地は現役を引退し、建設機械をレンタルする会社に就職する。5区区間賞で有終の美を飾った細谷翔馬はコツコツと公務員の勉強を続けてきた。卒業後は山形県天童市で地方公務員として働く予定。かつての川内優輝のように公務員ランナーとして走る姿が見られるかもしれない。

【次ページ】 法政大主将・清家は地元のテレビ局へ就職

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