法政大主将・清家は地元のテレビ局へ就職

　箱根10位でシード権を獲得した法政大は、エースの鎌田航生がヤクルトに入社予定だ。ヤクルトは、東京マラソンで歴代4位の2時間6分45秒を出した高久龍（東洋大卒）や60分ちょうどハーフ日本記録保持者の小椋裕介（青学大卒）らロードに強い選手が多い。学生ハーフで優勝経験がある鎌田がロードを磨き、どこまで強くなれるのか、楽しみだ。

　9区7位と好走した主将の清家陸は、地元の愛媛に戻り、南海放送でテレビ番組制作に携わる予定だ。

法政大の主将・清家陸は地元の愛媛に戻り、南海放送に入社予定だ　©Nanae Suzuki

主将の本間は現役引退、副将の長田はSUBARUへ

　箱根11位に終わり、シード権を失った東海大。1区3位で流れを作った市村朋樹はサンベルクスに入社予定だ。春からは5000m、10000mを主戦場としてトラックで勝負するが、持ち前のスピードを磨き、まずは日本のトップを目指すことになる。

　長田駿佑は、今年のニューイヤー駅伝2位と躍進を遂げたSUBARUへの入社が内定している。国学大の島崎慎愛、中央学院大の栗原啓吾も入社予定で、SUBARUは来季、正月の駅伝で優勝を狙えるオーダーが完成しそうだ。

　主将の本間敬大は、ラストイヤーに三大駅伝すべてに出走したが、未練なく現役を引退する。

4区を走った主将の本間は現役を引退する　©Yuki Suenaga

3年ぶりのシード落ちの早大…それでも就職先は豪華に

　早稲田大は、箱根13位という結果に終わり、3年ぶりにシードを逃した。

　箱根8区5位、主将の千明龍之佑はGMOインターネットグループに入社予定だ。GMOは、花田勝彦督率いる個性派集団で吉田祐也（青学大卒）、村山紘太（城西大卒）らマラソンやロード系に強い選手が多く、練習は個の考えによって進められるので自立している千明には練習環境がフィットしそうだ。今回9位に終わったニューイヤー駅伝だがチームは優勝を目指しており、千明は1年目から戦力になるだろう。

　エースの中谷雄飛は、SGホールディングスに入社予定だ。東京と滋賀に活動拠点があり、中谷は東京で佐藤悠基（東海大卒）、鈴木塁人（青学大卒）らと五輪を目指して個を磨くことになる。佐藤らプロ意識の高い選手の下で、世界で勝負するためにどこまで成長ができるか。

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