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強豪・駒澤大4年生「競技継続者はゼロ」の衝撃、創価大・嶋津は5年目へ…箱根駅伝で活躍した4年生の“意外な進路” 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2022/01/13 17:07

強豪・駒澤大4年生「競技継続者はゼロ」の衝撃、創価大・嶋津は5年目へ…箱根駅伝で活躍した4年生の“意外な進路”<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

青山学院大学の総合優勝に終わった今年の箱根駅伝。前編に続き、出場各校の4年生ランナーたちの進路を追った

 中谷とともに10000m27分台のタイムを持つ太田直希は、ヤクルトに入社予定だ。高久(東洋大卒)や小椋(青学大卒)らマラソン&ハーフに強い選手が多い中、世界を目指していくことになるが、どこまで自分を高められるか。また、ヤクルトは今回のニューイヤー駅伝は13位だったが、目標順位の8位以内を目指す上で太田は鎌田とともに大きな戦力になりそうだ。

 10区13位に終わった山口賢助は、トヨタ自動車九州でレベルアップを続け、牧瀬圭斗(順大)とともに駅伝では九州の雄である旭化成、三菱重工の牙城を崩していけるか。

 高校時代に5000m13分台を記録し、活躍が期待された副将の半澤黎斗は福島の被災地復興のために今年の箱根出走に努力してきたが願いは叶わず、陸上競技を引退する。

明大主将は旭化成に

 明治大は、主将の鈴木聖人と手嶋杏丞が旭化成、10区4位の橋本大輝がSGホールディングス、金橋佳祐が大塚製薬、丸山幸輝がYKKに進む予定だ。鈴木、手嶋ともにスピードがある選手で、藤木宏太(国学大)も旭化成入社を決めており、今年3位に終わったニューイヤー駅伝の王座奪回に申し分のない補強ができている。

 金橋が行くSGホールディングスは中谷(早稲田大)も入社予定で、質の高い同期とともにニューイヤー駅伝での初制覇を狙うことになる。

強豪・駒大は「競技継続」はなし

 神奈川大では、西方大珠が愛三工業、落合葵斗がプレス工業、川口慧がコニカミノルタ、横澤清己がNTNに内定している。そして、エースとして期待されたが故障の影響で箱根駅伝の出走が叶わなかった呑村大樹はNTT西日本に進む予定だ。NTT西日本は、今回のニューイヤー駅伝で15位。チームには小林歩(駒大卒)や湊谷春紀(東海大卒)ら粘り強い選手が多く、地元関西でリスタートを切るには環境面もよく、今後の成長が楽しみだ。

 駒澤大の4年生は6区で激走し、3位から2位押し上げた佃康平の活躍が目立ったが、現役を引退する予定だ。前回大会6区区間賞の花崎悠紀も現役引退の予定。寮長として先輩後輩が話しやすい環境作りをしてきた新矢連士も現役を引退する。駒大の4年生は、ひとりも競技を継続する選手がいないという強豪校としては稀な状況になった。

 東京国際大で10区3位と好走した野沢巧理はチームの4年生唯一の出走者として攻めの走りを実現。箱根を全力で走り切り、競技は引退する予定だ。

 関東学生連合で3区に出走した立教大の斎藤俊輔は、強豪陸上部がある企業に一般就職することが決まっている。

今年の4年生は「これから」が期待できる選手も多い

 今年の4年生は、個人種目や駅伝で活躍した選手が多いが、「これから」が期待できる選手も多い。彼らは実業団で、自分のために、チームのために、そして後輩たちの道しるべくとなるべく走り続けていくことになる。2022年卒業組から何人のオリンピアンや世界選手権を戦う選手が出てくるのだろうか、彼らの今後が非常に楽しみだ。

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青学レギュラーは“あの大手外食チェーン”に就職…箱根駅伝で「活躍した4年生」はどこへ行くのか?

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