メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
巨人の新外国人・ポランコは「クロマティ2世」になれるのか?“メジャー通算96本塁打98盗塁”のパワーと走力で可能性は充分
posted2022/01/13 06:00
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph by
Getty Images
新しい労使協定の締結を巡る経営者側のロックアウトで一時休止中のメジャーリーグ(MLB)だが、すでに何人かの元メジャーリーガーが、日本プロ野球(NPB)と契約している。その中でも、巨人と契約したグレゴリー・ポランコ外野手は、パイレーツでデビュー当時「有望株」と騒がれ、かなり注目された選手だった。
巨人は昨季、韓国プロ野球(KBO)時代に40本塁打&40盗塁以上を達成し、メジャー復帰後もブルワーズでシーズン31本塁打を記録するなど活躍したエリック・テームズが、初出場でアキレス腱を断裂する不運に見舞われた。メジャー通算196本塁打のジャスティン・スモークも、34試合で7本塁打を放って打率.272/出塁率.336/長打率.482とその後の活躍を予感させたのに、新型コロナウイルスの感染拡大もあって家族の来日の見通しが立たずに帰国。期待された攻撃力が発揮できなかった。
二人の代わりに元楽天のゼラス・ウィーラーが121試合で15本塁打を放ち、打率.289/出塁率.358/長打率.479と活躍しただけに、ポランコにはかなりの期待がかかっているのではないかと思う。
14年のデビュー当時は「リーグを代表する選手に」と期待された
ポランコがMLBデビューした2014年当時、彼は日本で言うところの「走攻守三拍子」に近い「Five-tool Player(率とパワー、守備と肩と脚)」と言われていた。当時の彼の同僚で前年のナ・リーグMVPアンドリュー・マカッチェン(現フィリーズ)のように、打撃だけではなく、守備や走塁でもリーグを代表する選手になるのではないかと期待されていたわけだ。
洋の東西を問わず、メディアがファーム生え抜きの「有望株」をそんな風に表現するのは珍しくない。結果的にその多くが率を残せない「長打力だけ」、「脚だけ」の選手となって、「5ツール」が「3ツール」や「2ツール」に限定されるようになり、表舞台から姿を消していく運命にある。残念ながらポランコも、「Five-tool Player」の評価に見合う活躍をした時期は短く、昨季は打率.208/出塁率.283/長打率.354、11本塁打14盗塁(107試合)と、「一発長打と脚」以外はひどく安定性に欠ける成績でパイレーツを自由契約となっている。
▽ポランコのMLB通算と162試合平均の成績(8年823試合)
通算 打率.241/出塁率.309/長打率.409 96本塁打98盗塁
平均 打率.241/出塁率.309/長打率.409 19本塁打19盗塁
(出典:Baseball-References.com 以下、同様)