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《競馬10大ニュース》ソダシブームにBC初優勝、名馬の引退に横山武史の大躍進も…“ビッグニュースだらけ”だった2021年を振り返る
posted2022/01/07 17:02
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Photostud
競馬をやっていると1年経つのが早い。アッと言う間に2022年となった。今年最初の当コラムでは、12月28日の開催をもって終了した2021年の中央競馬を、10大ニュース風に振り返ってみたい。
10位~7位 ソダシブームに、名馬たちの有終の美…
第10位 オジュウチョウサンの復活V
暮れの中山大障害(J・GI)をオジュウチョウサン(牡、美浦・和田正一郎厩舎)が優勝。前年の中山グランドジャンプ(J・GI)を最後に勝利から見放されていたが、約1年8カ月ぶりに先頭でゴールを駆け抜けた。
これで同馬は障害GIを8勝目。今後に関しては明言されていないが、輝きを取り戻した現在の良い状態で惜しまれてターフを去るのか、はたまた現役を続行するのか。または再び平地に参戦というウルトラCがあるのか、その動向に注目したい。
第9位 JRA初女性騎手ワンツースリー
4月17日、1回新潟競馬3日目の第7レース、4歳以上500万条件を優勝したのは3番人気のクラウンデザイアー。騎乗したのは古川奈穂騎手だった。
このレース、2着には藤田菜七子騎手騎乗の2番人気馬キムケンドリーム、3着は永島まなみ騎手騎乗で8番人気のモノポリーアイズが入り、JRA史上初めて女性騎手のワンツースリーで決着した。今後はこのような結果が増え、ゆくゆくは別段取り上げる必要もない普通の事になるのを期待したい。
8位 ソダシブーム
一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、白毛馬として初めて芝のGI馬となったソダシ(牝、栗東・須貝尚介厩舎)が健在。クラシック第1弾の桜花賞を優勝した。
その後、札幌記念(GII)ではラヴズオンリーユーを破って勝利。他のGIでは勝てなかったもののオークス(GI、8着)と秋華賞(GI、10着)でいずれも1番人気、またダートのチャンピオンズC(GI)にも挑戦(12着)するなど通年で真っ白な馬体は話題を振り撒き続けた。
7位 コントレイル、グランアレグリアら有終の美飾る
クロノジェネシス(牝、栗東・斉藤崇史厩舎)ら名馬が相次いで引退したが、コントレイル(牡、栗東・矢作芳人厩舎)とグランアレグリア(牝、美浦・藤沢和雄厩舎)はラストランを勝利で飾った。
コントレイルはジャパンC(GI)が現役最後の1戦。1番人気に応え2着のオーソリティらに勝利。一昨年の菊花賞以来となる5つ目のGIタイトルを手にし、レース直後に引退式を行った。
また、グランアレグリアはマイルチャンピオンシップで6度目のGI制覇。歴史的名マイラーの座を確かなモノにしてターフを去った。
他にもラヴズオンリーユー(牝、栗東・矢作芳人厩舎)は渡航先の香港で香港カップ(GI)を優勝。有終の美を飾った。