「優勝候補の青学や駒澤が最初から先行していくとは考えにくいですね。僕は2校以外のチームが先行すると思います。たぶん創価と東京国際が前に行って、かなりの混戦になると思います。

　大事なのは往路終了時のタイム差。青学が往路でトップに立てばそのまま逃げ切れると思いますが、2位以下の場合、トップとどのくらいの差があるのかがカギ。1分以内なら6区の高橋（勇輝・4年）君で追いつけるので、7区からの『よーいドン』の勝負なら創価と東京国際は太刀打ちできないでしょう。そうなると逆転の可能性があるのは駒澤や選手層の厚いチームに限られる。逆に往路で駒澤に先行されたり、他のチームに2分以上離されると、追い上げていくのはかなり厳しくなる」

　青学が優勝するなら、どんな展開が一番可能性が高いのだろうか。

やはり青学大の優勝は「復路での逆転劇」と予想！

「やはり復路での逆転優勝です。往路をトップと1分以内で我慢して、復路で勝負する。そういう状況でこそ、全員の持ちタイムが28分台のメリット、選手層の厚さが最大限活かされると思います」

　果たして、神野が重要と語った区間配置がハマるかどうか。そうして青学大が2年ぶりの総合優勝を果たし、原監督がいう「青学史上最強」を結果で示すことができるのか。すべてがうまく回れば、10時間45分23秒の大会記録更新も見えてくるだろう。

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別冊付録には、柏原竜二さん、神野大地さんらも寄稿してくれた「通が教える“僕だけの観戦法”」や、大迫傑さんから後輩たちへのメッセージ、相澤晃＆伊藤達彦両選手に取材をした「大迫さんに続き、そして追い越すその日まで」、そして出場20大学の全主務が教えてくれた「我が校のいぶし銀エースを見よ！」も掲載。

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