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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「五輪代表が劇的に変わったことに驚いた」24歳“世代別のまとめ役”中山雄太が語る《主将・吉田麻也は何が凄いのか?》
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byGetty Images
posted2021/12/01 17:02
日本代表で徐々に存在感を増す中山雄太。世代別の代表としても注目されてきた24歳が東京五輪で見た「日本代表の主将・吉田麻也」を振り返る
主将の吉田麻也も「ディフェンスラインに途中から入るのは難しいこと。アウェイでも安定したパフォーマンスを出せているのはチームにとってポジティブ」と評価している。
同じサイドバックでも、サイドを駆け上がっては戻るダイナミックな長友とはスタイルが違う。ベトナム戦後中山は「(途中出場時に)監督からは守備の安定とビルドアップで特徴を出してと求められている」と話しており、その2点が最大の特徴であることは長友も認めるところだ。
「雄太とは選手として違うタイプ。雄太はポジショニング、ポゼッション、技術も高くて見ていて僕自身学ぶことも多い。コミュニケーションをとってお互いにこうしたらなどと話している」
ベテランからは、その姿勢も含めて学ぶことが多い。とはいえ、本人はベンチスタートで満足しているわけではない。
「スタートで使われてないのはなぜか? と、自分に矢印を向けて、何が足りないか考えてスタメン奪取に向けてやっている。今は少ない時間でもパフォーマンスを発揮しないといけないと思っている」
各世代別で主将だけど「自分で務めることに関心はない」
日本代表の欠かせないメンバーとなりつつある中山だが、今年は東京五輪に出場している。中心となる1997年生まれ組であり、五輪代表チームになる前の若い世代別代表チームでは主将も務めていた、この世代の顔の一人だ。
五輪代表の主将はオーバーエイジ参加の吉田麻也が務めたが、中山自身は主将を務めることにさほど関心はないと言いつつ、吉田の様子から何かを学ぼうとしたという。
「僕がキャプテンをやるわけではないですけど、キャプテンによってどうチームが動くのかなっていうことには興味があって。(吉田選手が主将になって)まあある程度チームは変わるんだろうなって思ってたところから、チームが劇的に変わっていったのですごくびっくりしました。やっぱり全然違うんだなって」
吉田麻也と自分「じゃあ、何が違うかって言うと…」
97年生まれの中山に対し、吉田は88年生まれだ。年齢も違えば経験も違う。W杯も欧州の5大リーグも戦って来た、そんな先輩に中山は圧倒された。