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日本代表の新世代SB、中山雄太24歳に聞く“最終的なポジションは?”「どこでもやれる気持ちはあるが、現実的に言えば…」

posted2021/12/01 17:03

 
日本代表の新世代SB、中山雄太24歳に聞く“最終的なポジションは?”「どこでもやれる気持ちはあるが、現実的に言えば…」<Number Web> photograph by Getty Images

東京五輪を経て日本代表で存在感を増す24歳の中山雄太。海外挑戦もオランダで4季目を迎えている

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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東京五輪を経て日本代表でも活躍する24歳、中山雄太。海外挑戦もオランダで4季目を戦う今、欧州での「現在地」を聞いた(全2回の2回目/前編から続く)。

「やるからには一番大きな目標を持つことは当たり前」

 W杯予選で徐々に存在感を増す中山雄太だが、目標は明確だ。

「僕、サッカー人生でタイトルを取ったことがないので言いづらいところもあるんですけど、やっぱりタイトルを勝ち取りたくて。W杯か、チャンピオンズリーグか、ヨーロッパリーグか……」

 U-15時代から柏レイソルのアカデミーでプレーし、世代別代表も経験してきたが実はタイトルに縁がない。

「僕がW杯優勝とか言ってもちょっと重みがないんですけど、どのサッカー選手でも、あるいは日本代表に入りたいと思っている選手でも、やるからには一番大きな目標を持つというのは当たり前のことなんじゃないかなと思っていて。もちろん今掲げているW杯ベスト8という目標には必ず行って、その上で優勝をとみんな思っているのではと思います」

 大きな目標を堂々と口に出して、胸を張って、意気込むというよりは、自然体でそう言った。

海外挑戦で最初につまずいた“言葉の壁”

 中山は2018/19シーズンの冬の市場で、柏からオランダ1部のズヴォレに移籍した。その理由もいたってシンプルだ。

「単純にサッカー選手として海外に行きたい、より高いレベルに行きたいと思って」

 だが、加入直後には“言葉”でつまずくことになる。チーム内では、英語もしくはオランダ語でコミュニケーションをとるがどちらもわからない。言葉が出てこない。周りから見ると何を考えているかわからない状態だった。

「日本語でもいいから何かコーチングの声を出せって当時の監督に言われました」

 何かしらの意思表示を求められる、初歩的なところから始まった。

【次ページ】 「まあ今思えば苦しんでいた」

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