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4月1日のプロポーズ「嘘じゃないよね?」藤井直伸&佐藤美弥《バレー代表セッター同士の仲良し夫婦》が幸せを感じる意外な瞬間
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byNaonobu&Miya Fujii
posted2021/11/22 06:00
8月に入籍したばかりの藤井夫妻。代表セッター同士の結婚は話題を集めた
苗字が変わり、生活も変わる。少しずつ慣れてきた穏やかな暮らしの中で、最近また新たな変化も生じた。
「私、めちゃくちゃバレーが好きだな、って改めて気づきました。どんな形になるかはまだ全然わからないですけど、いつかまた、バレーにも携わりたいし、そのために今の自分の時間で可能な限り、バレーに関わり続けたい。引退して、すぐ結婚したから『結婚するためにバレーを辞めた』と思われる方もいると思うんですけど、それは違いますね。やりきった、と思ったから辞めたし、バレーから逃げたわけじゃない。(相手が)彼じゃなかったら、きっと今も結婚せずにバレーのそばにいたと思います」
愚問と理解しつつ、あえて聞いてみた。それほど愛するバレーボールより、彼を選んだ理由は?
「最初に会った時、何を話したかは全然覚えていないけど、ひたすら楽しかったんです。だから、この人と一生一緒にいられたら楽しいだろうな、と思ったし、実際楽しい。でも、今まで(Vリーグの)オールスター人気投票(中間発表)ではいつもセッターで1位だったのが3位になっちゃって。ファンの方々と一緒に、私も応援しなきゃだし、変わらず藤井さんを応援していただけると嬉しいです」
元アスリート、現アスリートの妻。いずれも、幸せな人生であるのは聞くまでもない。笑顔が、すべてを物語っている。