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41歳遠藤保仁「彼がいたからこそやれた」 監督&チームメイトが証言する“ジュビロを変えた遠藤効果”とは?〈有言実行のJ1昇格〉
text by
望月文夫Fumio Mochizuki
photograph byGetty Images
posted2021/11/20 11:03
昨年10月に期限付きでジュビロ磐田に加入した遠藤保仁。有言実行となる“J1昇格”を果たした
「彼が加わった当初(昨年10月頃)は、相手のプレスに怖がって簡単に蹴り返すだけだった選手が、今ではしっかりとボールをつなぐことができるようになった。後方からのビルドアップもレベルが上がっている」
そんな指揮官の言葉に、遠藤も成長するチームメイトたちの変化を指摘する。
「みんな慌てずに90分間プレーできるようになった。特に負けている試合で多かった雑なプレーが本当に少なくなったと思う。どう試合を進めたらいいのかという部分も、いまは全員が共有できている」
24年目の変化「びっくりするようなプレーが…」
そんなチームメイトたちの成長する姿に刺激されたかもしれない。指揮官は遠藤自身のプレーの変化についても言及した。
「最近はびっくりするようなプレーをすることがある。例えば、相手のボールへファーストディフェンダーとしてプレスをかけるときに、『え?』と思うくらい積極的に、そこまでやったらケガをするからやめろと思うくらいに足を出すとかね。以前には見られなかったと思う」
指揮官も驚くような、アグレッシブな姿勢が増えたのだ。
選手の合言葉は「優勝して昇格」に
早々に昇格を決めた磐田だが、チームの次の目標はJ2優勝にある。来季のJ1舞台を遜色なく高いレベルで戦うためにも、「優勝して昇格だ」というのが選手間の合言葉だ。遠藤の来季の去就はまだ定まっていないが、鈴木監督が昇格への頼みにしてきたレジェンドの力は言うまでもなく来季も不可欠。J1の舞台に戻ってくるヤットの姿を多くの人が楽しみにしている。
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