メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
《満票MVP》大谷翔平の「ユニフォーム=1470万円/初の奪三振ボール=88万円」が話題になったけど… 実使用品の高騰を再調査
posted2021/11/19 11:08
text by
AkiAki
photograph by
Nanae Suzuki
本業と日本での野球観戦三昧ですっかり間があいてしまったが――日本時間19日の朝、大谷翔平がア・リーグのMVPを満票で受賞した。
ここまで専門誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手、「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門最優秀選手、コミッショナー特別表彰、スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」の年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」、選手間投票による年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」、ア・リーグ最優秀野手、米メディアAP通信の年間最優秀選手、そしてシルバースラッガー賞をすでに受賞していたので、これで「9冠」だ。
今年の春から筆者はスポーツ・メモラビリアに関して書かせて頂いているが、大谷翔平の前例のない活躍は野球界だけではなく、付随するスポーツ・メモラビリアの業界でも驚異的な1年となったという事実を、記録として記しておきたい。
1)トレーディングカード
過去にこちらの記事にて取り扱ったカードの続報となる。
大谷の活躍によって米国鑑定会社の最高グレードPSA10が(少数ではあるが)流通していることを確認したので、こちらでの比較とする。改めて同カードは2018年の大谷のルーキーカードとしては最も人気があるもの。同じカードは499枚存在する中で、PSA10の鑑定を受けたものは世界で45枚存在している。
このカードは年初めに約10万円で取引されていたものが、大谷の活躍によって6月に30万円、そして直近の9月には80万円強、とあっという間に高騰。わずか9カ月で8倍となった計算だ。
また、MLBルーキーカード以外でも、大谷の2013年NPBでのルーキーカードも今年の開幕以降注目を浴びている。この春には1000円以下で購入できていたカードが夏以降、数万円で取引される活況となった。趣味・投資・転売層などの注目を一手に集めた結果とも言えるが、需要と供給のバランスが一方に寄ることで価格の高騰に繋がったようだ。
2)大谷翔平・実使用ユニフォーム
今年、大谷が着用したユニフォームはMLBオークションで今のところ4着の販売が確認されている。